「大丈夫よ、うちはがん家系じゃないけん」。


細胞の検査をしたということを母から聞いた父が、冗談っぽく「私がんかも…」という私に、これまたかる~く言った言葉。


そう、我が家はがん家系ではないのです。

母方の祖父が数年前に膀胱がんになった経験はあるものの、婦人科系のがんにかかった親族はいません。


(が、後に父方の祖父の兄弟が乳がんだったと分かったのですが、これは家族歴に入るのかなぁ…)


31歳の私。


私にとっても、家族にとっても、がんはまったくの人ごとでした。


婚約者には乳がんの検査に行くことは伝えていましたが、その日の夜、結果について特に聞かれることはなかったので、次に会った時、「検査でしこりがみつかって細胞の検査を今している」ということを伝えました。


細胞診されてすぐ、私はかつて仕事でお世話になった乳がん専門の医師から「乳がん患者のためのガイドライン」をもらったことがあることを思い出し、退職時に家へ持ち帰った段ボールの中からその本を見つけ出しました。


良かった捨ててなくて。

(今思えばいろんな乳がん関連の資料も取っておいたら良かったなぁと思います)


細胞診から告知までの間、その本のページをめくったりして過ごしました。


そして結婚式の準備に明け暮れていました。


そうこうするうちに、 24日の検診で言われた「乳がんの可能性」という言葉から受けた衝撃が、薄まってきました。


というか、まさかそんなわけないという思いから、「乳がんだったらどうしよう…」そんな風に考えて眠れない夜を迎えることもなく、過ぎていきました。


ただただ、結果を聞くまでの時間がもどかしく、待ち遠しかったです。


後から聞いた話ですが、母はこの間、良い結果を願って、大好きなビール絶ちをしていたそうです。

「そんなわけないよ」と言いながらも、やっぱり心配だったんだよね。



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