ハート・ロッカー | しましばこの子宮癌と日々の暮らし

しましばこの子宮癌と日々の暮らし

29才で子宮頚癌(腺がん:1期1b)を発症。
H21年5月に広汎子宮全摘術(リンパ節郭清)。
現在経過観察中です。


癌告知後から落ち込んでうつ病にもなりましたが
今は日本語教師を目指して勉強しています!

引っ越しが決まりそうで

正直映画なんて観てる暇があったら荷造りしろよって感じなんだけど

水曜日に7本(主にLost)を借りてきちゃったので

今のうちに観まくるしかないビックリマーク


というわけで、前々から気になっていた


『ハート・ロッカー』


子宮癌の日本語教師 -癌患者にだって夢がある-


アカデミー賞云々よりも、元々社会派な話が好きなので

観たいとは思っていたものの

映画館で観ると、臨場感すごそうで

必要以上に落ちちゃう気がしたので

DVD旧作になるのを待っていた(*゚ー゚)ゞ


映画的には色々伏線が引いてあって

気がつくと監督の狙った通りに心情が変化している。

非常に巧みである。


イラクで連日、爆弾テロに所属する

主人公のアメリカ兵の精神状態がベースになっているんだけど

前知識として、彼の精神に異常があるって事を知っていた。

映画レビューとか、HPにもこの事が載っているから

特にネタばれでもないだろう。


でも、観ていると

この主人公が特別おかしいように思えてこなくなる。

並み以上の勇敢で立派な兵隊に見えてきちゃう。

あれ?自分の視点ってどっちだったっけ???


きっと人間は誰でもすごく残酷になれるんだと思う。

それが戦場とか危険地帯とかの特別な環境下においては

良い意味で発揮されてしまう事もあるんだろう。


ボクはそこまでの感覚は体験した事がないし

これからも経験するかどうかは、わからない。

万が一戦争なんかになってしまった場合は

病人なので真っ先に死んでしまうだろう。


でも、手術の後の痛みがひどかった時には

”愛”とか”人生の素晴らしさ”とかは、正直まったくわからなくなった。

それでも傷は塞がろうとしてるし

ご飯を出されたら、食べようとした。

生きようとしてる本能なんだろう。


戦争映画は、凹むけど

観ると色々な事を考えさせられる。

目を背けたくなっちゃうような場面もあるけど、逃げちゃダメ。

実際にはもっとひどい事が起こってるんだから。