海釣り、バスフィッシングその他多数のジャンルの釣りにとって、
「行政」というのは、「制限」「規制」「立ち入り禁止」をもたらす存在です。
その結果の多くをもたらしてきたのは釣り人自身ですが。
そして釣りというのが「水辺に立てなければ意味がない」趣味である以上、
水辺を管理している行政に制限がかけられたならば、「終わり」なわけです。
ですから事実上、そのジャンルの釣りの将来=行政との関係になります。
そういった中、行政を味方につけて大成功した、数少ない釣り場があります。
それが神奈川県の「早川キャッチアンドリリース区間」です。
「早川河川協同組合」は、かつては鮎釣りを中心に活動していました。
しかし2021年、「キャッチアンドリリース区間」を設定します。
そしてその際、小田原市の協力を得ることができたのです。
漁協はパンフレットやホームページを作成しますが、
そのキャッチアンドリリース区間の説明は写真付きで、駐車スペースなどが
分かりやすく説明してありました。
※この「駐車スペース」「写真付き」「わかりやすく」の説明を、これまで
大半の漁協がしてこなかったのです。
早川というのは、「小田原」であり「箱根の入り口」ですから、ロケーションは
最高です。そして高速道路から5分!というアクセスの良さ…
そのような場所に、40cmクラスを中心に、50cmも混ぜてニジマスを
放流しました。
このころすでに、戦争の影響もあり、ペレットの値段の高騰がはじまっていました。
多くのエリアが値上げをし、放流量を減らしていたのです。
しかし、小田原市の協力のもと、漁協は1300円という安さで、釣り場を
解放したのです。
その結果、大勢の釣り人が訪れるようになりました。
続きます。