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今日の内容は先日行われた修了考査の合格率から考察する業界の動きについてでした。

 

その中で、”大手監査法人の連中の上から目線に腹が立つようになってきた”と書かれていたのが印象で、そのほかの内容についても同感なのですが、この点については”そやな”って気づいたらつぶやいてました(笑)。

 

法人の後輩と監査について話すことがよくあるけれど、どこか上から目線が鼻につくというか。。。

 

私が監査をしているというと、彼らは監査ツールが日々アップデートされ、実施する監査手続や文書化の多さをなげき、中小ないし個人の会計士は手抜き調書でお金がもらえていいな、という趣旨が言外からいやというほど伝わってくる。

 

それだけ上から目線で話してくるところを見るとさぞかし質の高い監査をしているのかと思いきや、会計不正は頻発し、しかもその大半が大手ではないか。ツールの開発に何十億、何百億使っているのか知らないが、これでは何の意味もない。

そんなごみシステムを使って行った監査の質を高く感じているとはめでたいこった。

 

中小、個人の会計士の監査調書の内容は確かに会計士協会の品質管理レビューに耐えられるものでないことの方が多いのは事実だが、中小、個人の強みは、特定の業務に報酬を依存していない場合には、もちろんクライアントに自主的な修正を促すが、最終的には監査契約を継続しないオプションを使えてしまう。

 

私の周りの先輩方も独立して20年以上たち、報酬基盤もしっかりしているので、無理難題を言ってくるクライアントや言うことを聞かないクライアントに対しては厳しい態度で臨んでいる。

 

”そんなリスクの高いクライアントは今期で契約解除!”と社員会では声がよく上がっている。

 

すでに十分な報酬を手にしている会計士にとってはリスクをとりたがらない。中小・個人は大手から監査があればダボハゼのように食いつくと思われがちだが、実際はそうでない。逆にノルマを課せられている大手のパートナーの方が切るに切れなくて、昨今の不正が明るみになってると思っている。

 

ルール違反を見つけて”ルール違反だ!”と経営者に突き付け、受け入れられなければ仕事を降りる。そんな腹の座りが結局のところ監査の質を決めるのであり、サンプル件数を増やしても、どれだけ監査調書を分厚くしても”No"を突き付けられないのであれば、監査の質は低い。

 

結局のところ、Noといえるだけの胆力、度胸、そして最後の最後はカネなのだ。