もうすぐ今年の会計士試験の合格発表があるので、今年の合格者予備軍の方に向けて監査の現場で一番嫌がられることをお伝えしようと思う。
それは監査の日程を消化する直前になって「割り振られた科目が終わらないんですが、どうしましょう」というものだ。
これは監査法人あるあるではなく、どの会社でも一番嫌がられることだと思う。
この点についてはインチャージやマネージャーが常に進捗管理をすることにより防げるが、進捗管理される前に自分から進捗状況を報告すると仲間の会計士からの信頼を得やすくなる。確かにインチャージやマネージャーは監査の現場を管理することを業務としているが、進捗管理されていないことを理由に「間に合わない」と同僚にグチるのは最悪なのでやめた方がよい。
監査法人内では新人扱いだが、外に出れば専門家の扱いを受ける。”新人だから”というのは免罪符とはならないどころか法人全体のレピュテーションを下げることを十分に分かったほうが良い。
もう少しいうと、監査パートをやっている会計士の中で「間に合わない」ということをいう人はいないと思うが、これをやったらその仕事を失うだけではなく、噂好きで狭い会計士業界で「仕事ができない」というレッテルをはられてしまうので注意されたい。