監査法人を辞める前にクライアントへのあいさつに行くと「ししまる君が辞めたら、お仕事をお願いするからね!」といったお言葉をいただくことがある。

 

このような言葉は本気で言っているときと社交辞令として言っていることがあるが後者の場合のほうがケースとしては圧倒的に多いので、社交辞令を当てにして退職すると痛い目を見ることになるので注意したほうがいい。

 

また独立を前にしていろいろな方から暖かい言葉や、自身の能力を評価される言葉を聞くと「独立してもやっていけそう」という気持ちになっている方もいるが、それは大手監査法人の看板込での評価であって自分そのものに対する評価ではない。

 

したがって独立すればそのような看板を使うことができず、”大手監査法人出身”とホームページでうたったとしても、独立組のほとんどが大手監査法人出身だということを考えるとそれがほとんどウリにはならず、”思い描いていた独立像と違う”と落ち込む同業を見ることは少なくない。

 

つまるところ独立前にかけていただいた言葉や自身に対する評価はあてにしないほうが賢明であるし、独立後の実績をいかに早作るかが事務所経営の安定につながるのだと思う。

 

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