今日は、昨日の続きを書こうと思います。
有価証券のうち上場株式については証券保険振替機構に預けられていることから、証券会社による確認を行います。一方、非上場株式については今でも会社の金庫に保管されているので実査します。子会社株式や得意先との関係強化のために保有する株式などは株券が不発行なケースがよくあります。株券が不発行の場合には株券不発行の通知書等をもらうことになりますが、これが一度のみの発行で、アップデートされないことが多いことから、本当に不発行なのかどうかを確認しないといけないんだと思います。でも、このような株式はえてして金額的に監査上は重要でないことがおおく、ないがしろにしてしまう自分がいます。(だめですよねー)
ゴルフ会員権はその証券の券面額と帳簿価額との差額に驚くことしばしばです。購入時はうん千万円だったものが、現在の帳簿価額は備忘価額になっていることも少なくありません。バブル期の遺物のようなもんですねー
少し前までは、ゴルフ会員権を持つことがステイタスのような時代もありましたが、今となっては誰でも持てる時代になりましたね。ゴルフ会員権の敷居も低くなりました。(いまだに格式高いコースが存在しますが・・・)
これらの実査の対象物は会社の金庫に保管されていることが多く、実査の差異には簿外資産がないかどうかを確認するために、金庫内もくまなく確認します。金庫を見ていると、社長一族の保有している株式や、破産の通知書等、弁護士からの内容証明等、興味深いものがよく眠っています。時間があるときは読んだりするのですが、実に生々しいことが書いてあることも少なくありません。
実査は面倒ですが、たまにこういう珍しいものを見られることがあるので、今でも1年生と一緒になってやっています。(*^▽^*)