
2016年最後のレシピ投稿は正統派?のイギリス風スコーンです。
19世紀の推理小説シャーロックホームズは架空の人物ですが、シャーロッキャンと呼ばれる熱狂的なファンが世界中にいて、ホームズゆかりの何とか…と呼ばれるものが書籍やネット上に多く見られます。

このスコーンもそんな書籍から得たレシピをもとに作りました。
この本の著者、ファニーグラドッグと言う人は料理研究家でありながらテレビタレントでもあり、絵本や童話の作家でもあるという多彩な人ですが(94年に亡くなられましたが)この本は単なるシャーロッキャン向けのパスティーシュ小説ではなく、ホームズの背景の19世紀の食文化や風俗を学べる貴重な記録でもあります。
本はシャーロックホームズの下宿先の賄い婦さん?ハドソン夫人が晩年にホームズ、ワトソンはじめベイカー街の訪問者たちに作って出した料理のいくつかを回想しながら記録していくと言う形式で進められています。
「ハドソンさん、例の君の素晴らしい(素敵なだったけ?)スコーンも忘れずに出してくれたまえ」と言うくらいホームズの大のお気に入りだったスコーンです。
本の通りに作ると小麦粉12オンス(約330㌘)に対してバターとラード合わせて6オンス(約150㌘)とちょっと恐ろしい配合ですが、私風にバターは控えめに、ヨーグルトと重曹を反応させてフワッとした焼き上がりに近づけてみました。

薄力粉300㌘ベーキングパウダー小さじ2重曹小さじ1/2をふるい、砂糖30㌘を合わせ、小さく切ったバター80㌘を混ぜこんでいきます。

バターを指先でもみこむようにして(ラブインと言います)さらさらの状態にします。

ラム酒につけたレーズン2/3カップくらいとヨーグルト1カップを加え生地をまとめます。


生地を2㌢くらい厚さに伸ばし、包丁でカットします。
円形に抜いてもいいですが、生地の無駄がなくなるので私はいつも四角にカットしています。
生地をカットしたら15~20分常温に置いて重曹とヨーグルトの酸を反応させます。
この時間がスコーンをフワフワに膨らませるコツになります。

生地がちょっと膨らんだようになったら表面に牛乳をハケで塗ります。
200℃に予熱したオーブンで10分、生地が一気に膨らんだら180℃に下げてさらに10分焼きます。

焼きたてをいただきます。
真ん中から割ってクロテッドクリームをたっぷり塗るのが本場イギリス風?でしょうか。
バターはハドソン夫人のレシピの半量ですが重曹とヨーグルトがよく反応してフワッとよく膨らんでいます。
「焼きたてを強く掴むと割れてしまうくらいフワフワ」に焼ければ成功とのことです。
もちろん大成功です。