第2回目の授業は、受講生を

1.村長派村会議員(観光振興で村を救おうとするグループ)

2.反村長派村会議員(観光なんてとんでもないというグループ)

3.フリージャーナリスト(全国の観光地を見て廻ってて眼が肥えている人たち)

の3グループに強制的に分けてケーススタディを行いました。


それぞれに課せられた課題は以下の通りです。

1.村長派村会議員(観光振興で村を救おうとするグループ)

【自由な発想で想像してみよう!】

 青森県の津軽平野南部に位置するA村は、村の大半が中山間地域に存在し、もともと稲作、りんごなどの農業と林業で栄えていました。しかし、多くの若者は職を求めて都会へと移動し、そのまま都会で世帯を持つようになったため、跡継ぎがなくなってしまい、農業や林業の担い手が相次いで引退して、放置された田畑や山林が目立ってきました。

 そのようなA村の衰退ぶりを見かねてA村の村長は、観光振興による活性化を行おうと思いつきました。ただ、村長は「観光振興」というキーワードを思いついたに過ぎず、どこの誰をターゲットにしてその村のどんな資源を見せるのかはまだ具体的なアイデアはありません。

 あなたは村長派の村会議員のひとりです。あなたはその村長の思いつきを具体化してみてください。そして、観光客を誘致することによって村にもたらされるいい点を思いつくだけ書いてみてください。

注:この村は実在する特定の村ではありません。この村の地域資源は、青森県津軽平野南部という地理的条件から違和感がないものをあなたが自由に想像して作ってみてください。奇抜なものもOK

例えば、江戸時代から伝わる伝統的なきこりの爺さんがいるとか、実はまぼろしのりんごがとれるとか・・・もっと奇抜なものを考えてみて。




2.反村長派村会議員(観光なんてとんでもないというグループ)


 青森県の津軽平野南部に位置するA村は、村の大半が中山間地域に存在し、もともと稲作、りんごなどの農業と林業で栄えていました。しかし、多くの若者は職を求めて都会へと移動し、そのまま都会で世帯を持つようになったため、跡継ぎがなくなってしまい、農業や林業の担い手が相次いで引退して、放置された田畑や山林が目立ってきました。

 そのようなA村の衰退ぶりを見かねてA村の村長は、観光振興による活性化を行おうと思いつきました。ただ、村長は「観光振興」というキーワードを思いついたに過ぎず、どこの誰をターゲットにしてその村のどんな資源を見せるのかはまだ具体的なアイデアはありません。

 あなたは反村長派の村会議員のひとりです。いつも思いつきで行動するいい加減な村長のやり方にはついていけません。観光振興なんてとんでもない!観光振興などやめさせるために、観光振興の弊害をとにかく思いつくだけ書いてみてください。

注:この村は実在する特定の村ではありません。

また、途中で村長派の村会議員から、具体的な観光振興プランの提示があります。それに対しても、村のためにならない点をできるだけたくさんあげてみてください。



3.フリージャーナリスト(全国の観光地を見て廻ってて眼が肥えている人たち)

 

【自由な発想で想像してみよう!】

 あなたは旅慣れたフリーライターです。雑誌に掲載されてなんぼの世界に生きているので、日本全国魅力のある地域を探し回っています。だから魅力的な観光地を見てきているあなたは、ホンモノを見抜く目には自信があります。今までにあなたが執筆して最も評判のよかった観光地は、誰をターゲットにしたどこの特集ですか?(勝手に想像して書いてみてください。)

 青森県の津軽平野南部に位置するA村は、村の大半が中山間地域に存在し、もともと稲作、りんごなどの農業と林業で栄えていました。しかし、多くの若者は職を求めて都会へと移動し、そのまま都会で世帯を持つようになったため、跡継ぎがなくなってしまい、農業や林業の担い手が相次いで引退して、放置された田畑や山林が目立ってきました。

 そのようなA村の衰退ぶりを見かねてA村の村長は、観光振興による活性化を行おうと思いつきました。ただ、村長は「観光振興」というキーワードを思いついたに過ぎず、どこの誰をターゲットにしてその村のどんな資源を見せるのかはまだ具体的なアイデアはありません。

 あなたはたまたまこの村議会の様子を見ることになりました。村長派のプランとそれに対する反村長派とのディスカッションを踏まえて、あなたの肥えた目で、ここは観光地として次の特集として取材したいかどうか、考えてみてください。取材したいのなら、どういった点がだれにとって魅力的か、取材を遠慮したいのなら、どういった点が足りないのか、書いてみてください。

注:この村は実在する特定の村ではありません。

 


まず、フリージャーナリストの皆さんから、今までに印象に残った観光地の特集記事の紹介がありました。


それを参考に村長派から観光振興プランが提示されました。

提示された観光振興プランは2つ。


1.「しあわせのりんごの木」ツアー
空いてる土地に木を植えると幸せになれる
民泊や農業体験もできる

2.エステ 素肌美人ツアー
ひばの木の樹液が肌にいいということで、エステ体験をする
若い女性 セレブ対象
おしゃれなきれいなとこを新たに建てるのではなく、リフォームで対応する。



それに対して、反対派から鋭い突込みがありました。反対派と賛成派のやり取りは以下の通りです。


反 「幸せの根拠は?」

賛 「病は「木」からということで、いい気を持つために木のパワーをもらう」


反 「管理はだれがするの?労働が余計に増えるのでは?」

賛 「労働が増える分はりんご狩りなど多角的に対応することで収益性を確保したい」


反 「男性客はまったくターゲットにしていないのか」
賛 「ひばの温泉に来てもらう」


反 「エステシャンを呼ぶと金が余計かかるのでは?地元の人では高度なテクニックを持っていないので対応できないのでは?また、エステなどはきれいな人にやってもらいたい。ババアにはしてもらいたくない」
賛 「エステには金をかけてもいい。」


反 「対象がセレブでは、初期投資がかかりすぎるのでは?宿泊施設とかも高級なものをつくったら金がかかる」
賛 「セレブは都会の生活に疲れているから癒しを求めているから、田舎がいいのでは?」

反 「CMとかをどんどん流しているTBCに勝てるの?」
賛 「自然派製品と安さと安らぎを売りにする。」

反 「人がたくさん来て民泊が対応できないときはどうするの?」
賛 「予約制でプレミアをつける」


反 「エステで、セレブは安さよりもやっぱり高級なほうが好きなのでは?もしひばの樹液がいいのであれば、そのひばの樹液を使って高い化粧品作って売るとかしたほうが、新しい産業が生まれていい。別に観光にこだわることはないんじゃないの?」
賛 「人が来なくなって、放置された山の再生は観光しかない」


このやりとりを聞いて、フリージャーナリストたちの判定は、観光振興に反対が8名、賛成が2名という結果になりました。


大変活発なやり取りが展開できました。このやり取りの中にいろいろヒントがありますね。

来週の授業で、このやりとりを踏まえて、観光のいいところ、悪いところを検証していきたいと思っています。お楽しみに。



















福祉観光概論 第1回 講義概要 RVS2 


1.授業計画・概要

以下の授業計画はあくまでも予定なので、変更する場合もあります。

第1回 4月12日 「ガイダンス」

Ø 授業のあらまし、進め方、受講に当たっての心構え、講師の自己紹介

第2回 4月19日 「観光とは① いい観光と悪い観光」

Ø 今までの経験を共有して、いい観光と悪い観光について全員で考える。

第3回 4月26日 「観光とは② 観光の効用」

Ø 第2回での議論を踏まえて、観光にはどのような効用があるのかをケーススタディを交えて論じる。

第4回 5月10日 「サステイナブル・ツーリズム」

Ø 観光の効用を最大化させ「いい観光」を実現させるための考え方としての「サステイナブル・ツーリズム」を紹介する。

第5回 5月17日 「観光におけるホスピタリティ」

Ø 観光業で欠かすことの出来ない「ホスピタリティ」について、ディズニーランド等の事例を紹介し、実際の現場のケースを想定し全員で考える。

※5月24日・31日は泉が岳登山のため休講???(未定なので、決まり次第授業中、及びブログで告知します。)

第6回 6月7日 「福祉観光のニーズと観光福祉」

Ø 高齢者、障害者など介護の必要な人たちの観光に対する意識調査を踏まえて、福祉観光のニーズを把握する。

Ø 観光に出かけることで、予防福祉につながるという観光福祉の考え方を紹介する。

第7回 6月14日 「福祉観光事例① 福祉観光とまちづくり」

Ø テキストを利用し、

高山市
の官民一体となったユニークな取組みを紹介し、福祉観光とまちづくりのあるべき連携の形を考える。

Ø プレゼン キーワード発表、資格保持者発表

第8回 6月21日 「福祉観光事例② 運輸業界の取り組み」

Ø 運輸業界の福祉観光への対応状況を概観する。特に早くから取組みを開始していた日本航空のプライオリティゲストセンターをケースとして採り上げる。

第9回 6月28日 「福祉観光事例③ 旅行会社の取り組み」

Ø 旅行会社の福祉観光への対応状況を概観する。クラブツーリズム、ベルテンポ、チックトラベルセンターをケースとして採り上げる。

第10回 7月5日 「福祉観光に係る法整備」

Ø 福祉観光に係る法整備について概観する。交通バリアフリー法、ハートビル法の成立過程とその内容について検討し、旅行業法が改正されて福祉観光がどのような扱いとなったか分析し、今後の展望を考える。

第11回 7月12日 「観光福祉の効果と新たなビジネスモデル まとめ」

Ø 観光と福祉、それぞれの特徴をまとめ、それらが影響しあうことでどのような相乗効果が期待できるか全員で考える。また福祉観光の新たなビジネスモデルについても検討する。

第12回 7月19日 「ディスカッション、プレゼンテーション」

2.テキスト

指定テキストは特に設けませんが、参考書は以下の通りです。

山本誠著「モニターが創ったバリアフリーのまち」ぎょうせい (売店にて販売)

トム・コネラン著「ディズニー 7つの法則」日経BP

島川崇著「観光につける薬」同友館



3.評価の方法

 評価は以下の3つの中から自分の得意とする方法をひとつ選ぶことができます。すべて100点満点で採点し、優(100点~80点)、良(79点~70点)、可(69点~60点)までを合格とし、59点以下は不可とします。

(1)テスト(昨年度実績:選択者比率79%、平均点76.535点)

 テストは講義で取り上げた内容のみで構成されるので、講義をきちんと復習しておけば合格点は取れるようになっています。教科書、ノート類の持ち込み不可。記述問題あり。テストを選んだ場合出席は問いません。テストは前期授業期間終了後の定期試験期間中に行います。

(2)出席+プレゼン(昨年度実績:選択者比率14%、平均点77.125点)

 出席点60点、プレゼン40点。出席は1回でも遅刻・早退・欠席したら0点とします。プレゼンは第12回の講義の中で、受講生全員に対して行います。第7回に、出席条項を満たしている人を発表するとともに、キーワードを発表します。このキーワードを手がかりに、10分程度の発表を行います(参加者多数の場合は時間を短縮する可能性あり。参加者少数の場合発表時間は変えず、ディスカッションの時間に充てる)。発表の手法、道具類は自由。グループでのプレゼンも3名まで可としますが、一人でも出席条項を満たしていないメンバーがグループにいた場合は全員失格とします。

(3)レポート(昨年度実績:選択者比率7%、平均点77.25点)

 以下の課題から好きなものを選んで、レポートを提出します。様式は自由。論文形式でもプレゼンテーションスライドでも何でも可ですが、その分野に対して詳細に理解していることが求められます。レポートを選んだ場合、出席は問いません。

1回提出期限は6月14日(水)1900厳守。

これで合格点が出た場合は、それを最終得点とします。不合格だった場合や、もっと高い得点を狙いたい場合は、加筆修正して、第2回提出期限 7月5日()までに提出します。さらに高得点を狙いたいときは7月26日()を最終提出期限とします。


【課題1】高山市における福祉観光の取り組みが成功した要因を分析しなさい。(要因はひとつであるとは限らない。)


【課題2】福祉観光に取り組んでいる旅行会社(規模は問わない)を1社選び、その経営哲学や実際の業務内容を明らかにするとともに、どのような点が他社との差別化要因になっているかを論じなさい。


【課題3】旅行業法に関わるケーススタディ(授業中に指示)


※授業を進めていきながら受講生の興味関心分野を見て、課題を増やす予定。講義およびブログにて発表。