福祉手帳、性別削除を検討=性同一性障害者に配慮―厚労省

時事通信 7月29日(月)12時47分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130729-00000057-jij-pol

 厚生労働省が「精神障害者保健福祉手帳」の性別欄を削除する方向で検討していることが29日、分かった。手帳所持者のうち、性同一性障害(GID)の人が精神的な苦痛を受けているとの指摘を踏まえた。2014年中の実施を目指す。
 保健福祉手帳は障害者手帳の一つで、11年度末の所持者は63万5048人。精神障害で生活に支障があると認定された人に、都道府県と政令市が交付する。生活保護の障害者加算や税金の障害者控除の申請のほか、一部民間の障害者向けサービスを利用する際に必要となる。
 同省は06年、都道府県などに通知を出し、本人の希望により性別欄を空欄にできるよう運用を見直した。ただ、その後もGIDの支援団体などから性別欄の削除を求める声は根強く、「性別が記載されていなくても運用上支障が出ると想定されるケースはない」(担当者)として、さらなる見直しを検討することにした。