セカンドオピニオンの件も落ち着き、いよいよいよ入院まで何日というタイミングだったが、痛みが続いていた。

あまり肝臓に負担をかけないで済む、市販の鎮痛剤を飲んでなんとか紛らわす日々。市販とはいえ鎮痛剤は扱いを慎重にすべき薬。服用間隔は6時間開けないといけない。

眠っている間にも痛みで目が覚めて睡眠不足になる日もあり、服用タイミングを考えながら手術の日を待った。

さらには、出来るだけ便通はスムースにしておいた方が大腸、特に患部であるS状結腸を通る時の負担を減らした方がいいという医師のアドバイスもあり便秘薬、というより下剤に近い薬も服用しなければならなかったのも負担が大きかった。

もともと便秘がちだったので医師のアドバイスを守ってがんばっていた分、負担は増えていた。

この状況は手術までと言い聞かせながら手術日を待つ毎日。

早く手術を受けて患部を除去したいと思う反面、やはりステージⅣなので不安はある。そんな精神的な葛藤でヘトヘトになりかけながらようやく入院日となった。


入院日

淡々と書類を確認する入院手続きの担当者。
健康保険証、診察券、病室の同意書、手術の際に使用する麻酔、輸血などの同意書。高額医療費制度を利用するための書類などを
テキパキと処理していく。

そして病室へ。

予め病棟の様子を確認しておいたこともあり妻と二人で直接入院する病棟のナースステーションに向かう。

大腸の手術なので、当たり前だけど前回の大腸の内視鏡診断の時と同じように下剤を飲んでしっかりと腸内を綺麗にして置く必要があったので、トイレに駆け込みやすい個室を選択した。

看護師さんに案内されて病室へ。

看護師の自己紹介やら身長体重の測定。十分に分かってはいるけども、病室内に機器の使い方、ナースコールなどの説明を受けてようやく落ち着いた。


改めて不安が募り始めた様子の妻。



静かな時間。



人の話し声が時間が過ぎるのを紛らわせてくれるのか、テレビをつけると病室が自宅の様な安堵感に包まれた。



「いよいよ明日だね」

「大丈夫かなあ」

「よく頑張った」

「うん」

「あともう少し」

「うん、でも不安」

「大丈夫、ここまで頑張ってきんだから」





自分の言葉が虚しく聞こえなかったかなと心配になりながら、テレビの音がごまかしてくれるのに少しほっとしていた。