ファンレスPCのNP11VにLinuxを入れて艦これHTML5版を遊ぼう!! | Shimanetのブログ

ファンレスPCのNP11VにLinuxを入れて艦これHTML5版を遊ぼう!!

・・・2ヶ月の苦闘の末に見事に失敗…orz.

原因:搭載VGAチップのメーカーがLinux用3Dドライバーを提供してなかった

(エラー無く動くが動作が極端に遅い。因みにWindows8/10用も提供されてない。)


以上。終了、解散、お別れ。

 

 

まぁ、そういう事で、それに至るまでの経緯を適当に書いておきます。

 

※対象のNP11Vは64bitのATOM-CPU1.6GHzにメモリが最大の1GB搭載でファンレスの小型PCです。

 

 

2022年01月18日追記: この記事はLubuntuの18.04LTSを元に記述しましたが、20.04LTSでは不都合な事が増えたので、下の方に修正記事を追加してます。

 

 

その1:インストール起動用に用意した7年くらい前のCF16GBがたまたま不良品だった

4枚余ってたコンパクトフラッシュ16GBの内の最初に手に取った1枚目だけが不良品だったのであります!。

お陰様で、手持ちのカードリーダーが悪いのか、PC側のハードやBIOS設定とかが悪いのかが、すぐに分からなかったのであります。

完全にCFカードの単体が不良品との原因が確定するまでに2週間かかりました!

・・・だいたい休日しかやらないし。(震え)

 

 

その2:内蔵LANの搭載チップがLinuxと相性が悪かった

リアルテック蟹8168とか云うLANチップが製造レビジョンでメーカー提供のLinuxドライバーの挙動が違うようなのであります!。

お陰様で、ドライバーのインストール方法が悪いのか?製作が古いドライバー(違うチップ8169との誤認識版)であれば動くのか?が、Lubuntu18.04→16.04→14.04(稼働)→openSUSE→ArchLinux、と確認に手間取り、すぐに分からなかったのであります。

最新版のドライバーじゃダメっぽい、USB接続LANを買ってくるべ、って決心するまでに2+2週間かかりました!

・・・だいたい休日しかやらないし。(震え)

 

 

その3:起動用USBの書き込み焼きソフトによりBIOSがUSB-HDDかCFカードリーダで認識が異なり起動用Linuxが動いたり動かなかったりした

その2/LAN編とその4/VGA編に大きく関わるArchLinuxの起動用USBドライブが、書き込みソフトによりPCのBIOS動作の挙動が異なってArchLinuxの読み込み途中でエラー停止してしまい、詰みかかるほど悩んだのであります。

LubuntuはUNetbootinでiso書き込みしてBIOSがCFカードリーダとして認識しても問題なく起動出来たのだが、ArchLinuxはWin32DiskImagerでiso書き込みしないとCFがUSB-HDDとBIOSが認識せず起動途中のカーネルの読み込みでエラーになってしまった。

iso書き込みをしないメモリからインストールメディアをロードするSyslinuxとRAMディスクの組み合わせでもダメで、トラブルシューティングの「USBメディアの名前をARCH_XXXXXXうんぬん」は通用しなくて、その真の原因に気が付く迄に2週間かかったのであります!

・・・だいたい休日しかやらないし。(震え)

 

(ちなみに他のPCだとBIOS起動途中のUSB認識部分で止まってしまい、カードリーダーをUSBから外さないとBIOS変更すら出来なかったりした。BIOSメーカーのAMI(○)とフェニックス(×)の違いか?)

 

 

その4:内蔵VGAの搭載チップを正常に認識するとGUIが起動出来ずに途中で停止する

もう何を言っているか分からねぇと思うが、Linuxが内蔵VGAの SiS672 Mirage3+ GPU を正しく認識してsisimediaドライバーが起動してしまうと、ドライバーのバグによりモニタを正常に認識出来ない事があり、GUIの起動途中で停止してしまってたのであります。

正しく認識???しないLubuntu18.04や14.04だと代替でvesaドライバーが動くので正常にGUIが起動するのだが、最新版のLubuntu18.10やopenSUSEでは正常???にsisimediaドライバーが動いてしまいGUI起動直前でアナログモニタの物理的な接続の相性によっては停止してしまうのであります。正確に不具合の内容を理解出来るまでに2+2+2週間かかりました!

・・・だいたい休日しかやらないし。(震え)

 

gununuさんがバグ修正版ドライバーを4年以上前に上げてくれてるのですが、現在の1年前の最新バージョンのLinux公式sisimediaドライバーにはバグが残ったままなので、下手に最新版を入れてしまうと画面真っ暗の憂き目に合うのであります。

 

gununuさんのバグ修正版ドライバーの導入方法

元記事
Ubuntu日本語フォーラム SiS M672 解像度
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=19584

ソース元
SiSグラフィック搭載機にLinuxをインストールするメモ
http://d.hatena.ne.jp/gununu/20140603/1401760427

手順参考
SiS製ドライバを利用する
https://blog.neoflow.jp/hardware/2916/

arch linux 参考資料
Arch Linux で Silicon Integrated Systems (SiS) 製のグラフィカルアダプタを動作させる方法
https://wiki.archlinux.jp/index.php/SiS

--------------------

https://github.com/gununu/xf86-video-sis-stable から xf86-video-sis-stable-master.zip を入手し /usr/local/src/ に解凍
(自分は手抜きで sudo pcmanfm でファイルマネージャーを管理者権限で立ち上げて解凍コピーしてます)

cd /usr/local/src/xf86-video-sis-stable-master

sudo apt-get install autoconf automake xorg-dev xutils-dev mesa-common-dev libdrm-dev libtool

sudo autoreconf -i

sudo ./configure --prefix=/usr --disable-static

sudo make

sudo make install

sudo nano /etc/X11/xorg.conf

(注意:nanoはテキストエディターです。他の物も使用可。)

// xorg.confファイル編集(注意:わざとvesa対応になってます)
----------------------------------------

Section "Module"
  Load  "dbe"
  Load  "i2c"
  Load  "bitmap"
  Load  "ddc"
  Load  "dri"
  Load  "extmod"
  Load  "freetype"
  Load  "glx"
  Load  "int10"
  Load  "vbe"
EndSection


Section "Device"

    Identifier    "Configured Video Device"

    Driver        "vesa"

    #Driver "sisimedia"
    #Option "EnableSisCtrl" "yes"

    Option "UseSSE" "yes"
    Option "UseFBDev" "true"

EndSection


Section "DRI"
   Mode         0666
EndSection


Section "Monitor"

    Identifier    "Configured Monitor"
        #Identifier     "DELL 2001FP"
        DisplaySize     367 275
        HorizSync       31-80
        VertRefresh     56-76
        Option          "DPMS"
        ModeLine        "1600x1200" 160.00 1600 1664 1856 2160 1200 1201 1204 1250

EndSection


Section "Screen"

    Identifier    "Default Screen"
    Monitor       "Configured Monitor"
    Device        "Configured Video Device"

    DefaultDepth 16
    #DefaultDepth 24

    Subsection "Display"

        Depth 16
        #Depth 24

        Modes       "1024x768" "800x600" "640x480" "1280x1024" "1600x1200"
        #Modes       "1600x1200" "1280x1024" "1024x768" "800x600" "640x480"

   EndSubsection

EndSection

----------------------------------------

// merge following text and save(Ctrl+o Enter) exit(Ctrl+x)
(nano テキスト書き込み Ctrl+o ファイル選択で変更無し Enter で終了は Ctrl+x)

わざとvesaドライバーになってて意味もなくDRIドライバーの設定も追加されてます。


sisimediaドライバーにするには

 

  #Driver "sisimedia"
  #Option "EnableSisCtrl" "yes"

のコメント # を削除して

  Driver "vesa"

 

の行にコメント # を追加して無効化して下さい。


モニタの設定は手持ちのDELL 2001FPにしてますので適当に変更するかコメントアウト削除して下さい。
1024x768くらいまでなら Identifier "Configured Monitor" だけでも動くかもしれません。

  DefaultDepth 16
  #DefaultDepth 24

    Depth 16
    #Depth 24

の色深度は少ない16を明示して指定した方が表示が速くなるのですが、
vesaで問題なくてもsisimediaでリフレッシュレートに問題が発生するかもしれませんので、
その場合は24にするか16の行にコメント # を追加して無効化デフォルトにして下さい。

----------------------------------------

下記は表示動作の確認の参考まで

OpenGL Version の確認方法
https://dench.flatlib.jp/opengl/linuxopengl

sudo apt-get install mesa-utils
glxinfo

version だけ抜き出す

glxinfo | grep "version string"


Xorg/ハードウェア3Dアクセラレーションガイド
https://wiki.gentoo.org/wiki/Xorg/Hardware_3D_acceleration_guide/ja

No need to load modules for your driver or agpgart, even if you compiled them as a module. They will be loaded automatically.

user $glxinfo | grep rendering
direct rendering: Yes
If it says "No", you don't have 3D acceleration.

user $glxgears
Test your frames per second (FPS) at the default size. The number should be significantly higher than before configuring DRM. Do this while the CPU is as idle as possible.

Note
FPS may be limited by your screen's refresh rate, so keep this in mind if glxgears reports only about 70-100 FPS. games-fps/ut2004-demo or other 3D games are better benchmarking tools, as they give you real-world performance results.

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その5:内蔵VGA搭載チップのsisimediaバグ修正ドライバーより汎用vesaドライバーの方が表示が速かった

前項の xorg.conf がわざとvesa対応になってるのは安全対策だけではなくて、動作確認に使ったglxgearsのテスト結果が、vesaの方が2割位表示が速い為だったからなのであります。(なおテスト期間が長くなってしまったので細かい数字はうろ覚えだったりします。)

i686(32bit)-Lubuntu18.04-sisimedia 約60fps
i686(32bit)-Lubuntu18.04-vesa 約74fps

amd64-Lubuntu18.04-sisimedia 約72fps
amd64-Lubuntu18.04-vesa 約88fps

さらにデフォルトより色深度が少ない Depth 16 に設定したamd64-Lubuntu18.04-vesaは約110fpsまでになったので、ドライバーの設定やインストールをしなくてもモニタやGRUBの設定が正しければ1024x768程度までなら行けるしで、結局は無理してまでsisimediaドライバーを使う理由がない事に気が付くまでに2+2+2+2週間かかりました!!

・・・だいたい休日しかやらないし。(震え)

 

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ちなみに一番簡単な解像度の変更方法はvesaドライバー等が動いている状態ならばGRUBの

GRUB_GFXMODE=640x480

を1024x768とかに変更しただけでちゃんと動く場合もあります。

「Grub Customizer」でGRUBの設定変更

sudo add-apt-repository ppa:danielrichter2007/grub-customizer
sudo apt-get update
sudo apt-get install grub-customizer

でGRUBのGUI設定ツールがインストールできます。
(もしくは sudo nano /etc/default/grub でテキストエディターから直接編集など。)

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その6:内蔵VGA搭載チップのDRIドライバーが無ければ高速な3D描画は出来ない

散々に苦労しましたがLinux対応のDRIドライバーが無ければ高速な3D描画が出来ないので、艦これみたいなHTML5対応アプリの動作は非常に厳しいと言う事がわかったのでありました。

最新の64bit版のFirefox64.0がインストールされてるんですけどね・・・
エラーも吐かずに音声もちゃんと再生されるんですけどねぇ・・・
一番速くに設定した16bit色のamd64-Lubuntu18.04-vesaでもですね・・・



艦これのログインから母港画面の遠征1部隊の帰港が完了するまでにですね・・・



・・・20分もかかるんですよ・・・・・・



・・・まぁ、だいたい休日にしかやらないし。(震え)

 

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おまけ:

いろいろLinuxの種類があってArchLinuxやopenSUSEとか悩みましたが、一番とっつき易かったLubuntuの18.04LTSの64bit版に落ち着く事にしました。

それでも詰まりかかった事も結構あるんですよ、たとえばインストール時のHDDパーテーション選択画面が勝手にデカくなり過ぎましてね、縦横のウィンドウサイズが画面解像度サイズよりもデカくてね、次へボタンが押せなくなっちゃうんですよね。

マジで困りましたね・・・

Androidタブでググって「Altキー押しながらマウスの左ボタンで押えながらウィンドウ画面を移動できる」っていうのを見つけられたのは嬉しかったですね・・・


ArchLinuxはとてもドキュメントが良く出来ていて助かったんですが、基本がGUIではなくテキストCUIだったので、初心者にはMS-DOS6.2でWindows3.1をインストールするよりも難しかったですね。正直、注文の多い料理店状態を延々と続けてる感じで、完全なインストール迄には時間切れで無理だったのが残念でした。

openSUSEはLinuxに慣れてきたら良い感じに使えそうな雰囲気でしたが、VGAの問題で詰まって後回しになってしまう感じになったのが残念でしたが、時間があれば再チャレンジしたいですね。


・・・ちなみにLinuxのチャレンジは、15年ほど前にLiveCDの作成と、6年くらい前にリブレットに軽めのものをちょこっとお試しインストール(これもVGA周りで悩んだ記憶あり)と、1年前に緊急起動用ディスクを作ったくらいですかね。


あと表題の艦これHTML5版ですが、運営さんの改修が続いているおかげで、WindowsXPにFirefox52.9.0ESRで音声オンの状態でもFlash版よりちょい遅いくらいで何とか安定して動くようにはなってきましたし、昨日に試したらデフォルト32bit色から16bit色に落としたら戦闘演出がほんの気持ちだけだけど速くなるのを確認できたので、もうしばらくは艦これ専用機みたいに1GBメモリで動くWindowsXPが現役を続けられそうです。

・・・このPCじゃLinuxで艦これHTML5版は無理だったしねぇ・・・・・・

AndroidタブレットやWindows10PCでも艦これHTML5版をやってはみてるんですが、根本的な不具合の要因は少ない1〜2GB程度のメモリなどではなく、CPU/GPUの3D描画機能の使い方に問題がありそうですね。

少ないメモリは仮想メモリの手動解放とかの運用でカバーできる事もありますが、3D描画はユーザーが何とかしようもないですからねぇ。。。

 

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追記(2022年01月02日20:45) / 再追記修正(2022年01月18日08:25) / 再々追記(2022年01月24日06:45):

全く別の手持ちの古いWindows10ノートPCがWin11に対応する事がハード的に無理っぽいので、Lubuntu20.04.3LTSをパーテイションの移動も含めて3日間ほどちまちまと勘違い失敗とかしながらインストールしてみましたが、メモリが2GBしかないんですがメッチャ艦これHTML5版がサクサク動きました(笑)。

 


艦これの画面 − AO722 : AMD C-60 APU with Radeon(tm) HD Graphics @ 1.00GHz ( Radeon HD 6290 ) / Memory 2GB / Lubuntu20.04.3LTS / Vivaldi

 

 

※パーテイション設定以外でちょこっと嵌まった事は、Lubuntuをインストールしたらサウンドボードのハードウェア側の設定がヘッドホンプラグを挿した時に内部スピーカーが自動でミュートになる設定になってしまって、Windows10側でもその設定を解除する事が出来なかったので、ヘッドホン端子をラインアウト替わりに使っているとシステムトレイのスピーカーアイコンで手動でヘッドホンからスピーカーに切り替えてもスピーカーから音を出す事が出来なくなる現象が発生しました。

何とかLubuntu側にALSAの設定アプリを入れる事により、自動ミュート機能を無効にしたらLubuntuとWindows10の双方でスピーカーから音が出るように出来ました。

…こんな感じの微妙な設定の違いが溜まってって摩訶不思議な不具合が発生して行くんだろうなぁ(白目)。

 


※ 比較参考用

AO722 : AMD C-60 APU with Radeon(tm) HD Graphics @ 1.00GHz ( Radeon HD 6290 ) / Memory 2GB

OpenGL Renderer    AMD PALM (DRM 2.50.0 / 5.11.0-46-generic, LLVM 12.0.0)
Version 3.1 Mesa 21.0.3 Direct Rendering:Yes
GPU Drawing:1308.03

$ glxinfo | grep "version string"
server glx version string: 1.4
client glx version string: 1.4
OpenGL core profile version string: 3.3 (Core Profile) Mesa 21.0.3
OpenGL core profile shading language version string: 3.30
OpenGL version string: 3.1 Mesa 21.0.3
OpenGL shading language version string: 1.40
OpenGL ES profile version string: OpenGL ES 3.1 Mesa 21.0.3
OpenGL ES profile shading language version string: OpenGL ES GLSL ES 3.10

$ glxinfo | grep rendering
direct rendering: Yes

$ glxgears
Running synchronized to the vertical refresh.  The framerate should be
approximately the same as the monitor refresh rate.
301 frames in 5.0 seconds = 60.177 FPS
300 frames in 5.0 seconds = 59.980 FPS
300 frames in 5.0 seconds = 59.977 FPS
300 frames in 5.0 seconds = 59.974 FPS
300 frames in 5.0 seconds = 59.949 FPS
301 frames in 5.0 seconds = 60.014 FPS
X connection to :0 broken (explicit kill or server shutdown).

※ビデオドライバーとモニターが適切だとリフレッシュレートに合わせたフレーム速度になるようです。

 

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追記(2022年01月11日11:20) / 再追記修正(2022年01月18日08:25) / NAS対応等の追加(2022年01月24日10:15):

この記事のNP11VをLubuntu18.04からLubuntu20.04.3LTSへクリーンインストールする事にしたんだけど・・・。

まさかの上記ビデオ設定のほとんどが使えなくてワロタ!!(吐血)

それだけでなくてインストール用のパーテイションツールで設定すると途中でエラーになるから、ライブDVD側のツールでパーテイションの設定を更新しなきゃならなかったりとかで、またまた苦労しました。(前日の時は自分の環境が悪いのかと思ったら仕様だったwww)

で、しかたなく、なるべく環境に依存しないビデオ設定を再考したので、それと再インストール時に便利なメモもついでに一緒に掲載します(白目)。

 

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Lubuntu起動時に画面が表示されない場合
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ビデオドライバーや /etc/X11/xorg.conf を設定しても画面表示がうまく行かない場合には、
リカバリーモードや起動オプションの nomodeset などで再起動し Grub Customizer をインストールして、
その設定画面からカーネルパラメーターに ”nomodeset” を追加して、
恒常的に最小限のビデオ環境で動くよう設定するのが確実かと思われます。

( GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="nomodeset" 相当になります )

参考資料: インストール直後の画面が砂嵐のようになる
https://ja.osdn.net/projects/linuxbean/forums/28974/35844/

参考資料: Xubuntu 14.04 LTS 64bit のインストールとカスタマイズ
https://www.fuukemn.biz/page19.html

参考資料: nomodesetとLinuxにおけるGPUドライバーの問題
https://cpplover.blogspot.com/2012/03/nomodesetlinuxgpu.html


※ 追記: nomodesetと併用して解像度等を指定する方法もあります。

設定例

1024x768  16bit色:"nomodeset vga=791" / 24bit色:"nomodeset vga=792"

640x480   16bit色:"nomodeset vga="785" / 24bit色:"nomodeset vga=786"
800x600   16bit色:"nomodeset vga="788" / 24bit色:"nomodeset vga=789"
1280x1024 16bit色:"nomodeset vga="794" / 24bit色:"nomodeset vga=795"
1600x1200 16bit色:"nomodeset vga="798" / 24bit色:"nomodeset vga=799"


参考資料: カーネルの起動オプション
http://daiad.webcrow.jp/linux/kernel.html

参考資料: VESA BIOS Extensions - Linux video mode numbers
https://en.wikipedia.org/wiki/VESA_BIOS_Extensions#Linux_video_mode_numbers


※モニターの設定で解像度の変更が必要な場合には、
xorg.confファイルの最低限のディスプレイ設定で出来るかもしれません。

// ファイル編集 /etc/X11/xorg.conf
----------------------------------------

Section "Device"
    Identifier    "Configured Video Device"
    Driver        "vesa"
EndSection

Section "Monitor"
    Identifier    "Configured Monitor"
    
    #DisplaySize   400 300
    DisplaySize   300 225
    #DisplaySize   200 150
    
    # cvt 640 480 60
    # 640x480 59.38 Hz (CVT 0.31M3) hsync: 29.69 kHz; pclk: 23.75 MHz
    #Modeline      "640x480_60.00"   23.75  640 664 720 800  480 483 487 500 -hsync +vsync
    # cvt 1024 768 60
    # 1024x768 59.92 Hz (CVT 0.79M3) hsync: 47.82 kHz; pclk: 63.50 MHz
    #Modeline      "1024x768_60.00"   63.50  1024 1072 1176 1328  768 771 775 798 -hsync +vsync
    # cvt 1600 1200 60
    # 1600x1200 59.87 Hz (CVT 1.92M3) hsync: 74.54 kHz; pclk: 161.00 MHz
    Modeline      "1600x1200_60.00"  161.00  1600 1712 1880 2160  1200 1203 1207 1245 -hsync +vsync
    
    HorizSync     28-76
    VertRefresh   60
EndSection

Section "Screen"
    Identifier    "Default Screen"
    Monitor       "Configured Monitor"
    Device        "Configured Video Device"
    
    #DefaultDepth  24
    DefaultDepth  16
    
    Subsection    "Display"
        Modes     "1024x768" "640x480" "800x600" "1280x1024" "1600x1200"
        Virtual   1600 1200
        Viewport  0 0
    EndSubsection
EndSection

----------------------------------------

大きな解像度の Virtual 1600 1200 などを指定すると Lubuntu 20.04 (SDDM) のログイン画面が
使い辛くなったりしますが、LXQtの「 モニターの設定 」で指定した最大値の範囲内で解像度が選べるようになります。

大きい解像度では正常に表示されない時には Virtual 1600 1200 を表示できる最大解像度に変更してみて下さい。
それでも無理な場合には Driver "vesa" の行をコメントアウトや削除するなどしてvesaドライバーを無効化するか、
追加した全てを削除して、上記カーネルパラメーターのみの "nomodeset vga=791" などの変更で運用してみて下さい。

表示解像度を変更してフォントサイズが小さく変わってしまって調整したい場合には、
 DisplaySize 400 300 を適当な大きさに変更して見て下さい。単位はmmですがモニタや表示解像度の縦横比に合わせて
 DisplaySize 300 225 などに調整してみて下さい。
 
システム環境や使用アプリ等によっては DefaultDepth 16 では正常に起動や描画できない事もあるので、
DefaultDepthの 16 を 24 などに変更するか DefaultDepth の行をコメントアウトや削除してみて下さい。
DefaultDepthを無効化すると上記のカーネルパラメーター vga=791 なども無視されて、
vesaドライバーのデフォルトの値が色深度になるようです。

※この環境では16bit色の方が速いので DefaultDepth 16 にしていますが、
VLCメディアプレーヤーは24bit色では動画表示できても16bit色では正常に表示できませんでした。
しかし、設定でビデオの出力モジュールをX11ビデオ出力(XCB)にしたら16bit色でも正常に動画が表示されました。

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
OSブート時にfsckを自動実行してファイルシステムをチェック
(含むswapパーテイションやNTFSパーテイション及びNASネットワークドライブのマウント)
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1: fstabによるfsckの自動実行チェックの有効化と無効化

事前準備

NTFSパーテイションやネットワークドライブなどをマウントするには、
先にマウント先のディレクトリ作成 /mnt/NTFS-DISK や /mnt/NAS/192.168.xxx.xxx/disk などが必要です。

cifsでネットワークドライブを使用する前に sudo apt install cifs-utils でインストールする必要があるかもです。

ネットワークドライブのマウントテストの例
sudo mount -t cifs //192.168.xxx.xxx/disk /mnt/NAS/192.168.xxx.xxx/disk -o guest,noperm,vers=1.0,nodfs

ネットワークドライブのマウント先のテスト(マウント出来てなければ 0 だけを返します)
ls -l /mnt/NAS/192.168.xxx.xxx/disk

アンマウントする時 sudo umount /mnt/NAS/192.168.xxx.xxx/disk

これらの設定は、KD21とかいうNASドライブのデフォルトの接続設定の例です。
このNASの場合、SMBプロトコルバージョンの古いバージョン指定( vers=1.0,nodfs )がないと接続が出来ませんでした。

−−−−−

2023年08月30日追記

 

cifsのセキュリティ強化で古い vers=1.0 では「 vers=1.0 is not recommended unless required for access to very old servers 」などとlogに出力されマウントされないように。(sudo dmesg でLog確認)

対策をググってみたところ「 vers=1.0,nodfs 」と nodfs オプションを付けたらエラーを回避できてマウントされました。

−−−−−

また通常は guest アカウントではなく username="xxx",password="xxx" もしくは別の資格情報ファイルを使って
パスワード等の接続情報を記述して、そのファイル名を設定に指定して接続する方法になるかと思います。

※ noperm オプションは、クライアントはパーミッション検査を行わない。
これによりファイルの作成や削除は出来ても内容の変更が出来ないなどの地獄を避ける事が出来る。かもしれない。

参考資料: CIFS 経由で NAS に接続する
https://text.baldanders.info/remark/2019/03/common-internet-file-system/

参考資料: mount.cifs — Common Internet File System (CIFS) を使用したマウント
http://www.samba.gr.jp/project/translation/3.5/htmldocs/manpages-3/mount.cifs.8.html


fstabの設定例

/etc/fstab の設定をテキストエディタで変更する。UUIDの確認が必要な場合は lsblk -f を実行してみて下さい。
----------------------------------------

# <file system>             <mount point>  <type>  <options>  <dump>  <pass>
UUID=96afdb16-873c-4349-8f4d-9c99164c6d65 /              ext4    defaults   0 1
UUID=8caa4737-2c6f-4aa7-af1b-205f864e43d3 swap           swap    defaults   1 2

UUID=78BC9A86BC9A3E96 /mnt/NTFS-DISK                     ntfs    defaults   0 2

//192.168.xxx.xxx/disk /mnt/NAS/192.168.xxx.xxx/disk     cifs    noauto,nofail,x-systemd.automount,x-systemd.requires=network-online.target,x-systemd.device-timeout=5,guest,noperm,vers=1.0,nodfs   0 0
----------------------------------------

※ネットワークドライブのオプション欄の設定によって、Windowsのネットワークドライブ相当の挙動になります。
OS起動時にNASが無効の時でもエラーにはなりませんが、マウント先のディレクトリにアクセスするとエラーになります。
あとからNASを起動してマウント先のディレクトリにアクセスすると、自動的にネットワークドライブがマウントされます。
詳しい設定内容については参考資料等で確認してみて下さい。他の方法もあるようです。

参考資料: fstab - ArchWiki
https://wiki.archlinux.jp/index.php/Fstab


OSブート時にfsckを自動実行してファイルシステムをチェックする設定は、第6パラメータ<pass>で指定します。

0: fsckのチェックなし
1: ルートファイルシステムのチェック
2: ルートファイルシステム以外のチェック

※swapやNTFSなどは指定しても下記のtune2fsで設定ができないので、自動チェックはなされないかと思います。


2: マウント回数によるfsckの自動実行チェックの設定

tune2fsというコマンドを使ってドライブごとに設定します。

回数を1にして起動時ごとにfsckで自動チェックする。

sudo tune2fs -c 1 /dev/sda2

回数に0か-1を指定するとマウント回数によるfsckの自動チェックは無視(無効化)されます。

現在の設定を確認するにはl(エル)オプションの後に対象デバイスを指定します。

tune2fs -l /dev/sda2

Mount count: 現在のマウント回数
Maximum mount count: fsck自動起動までの最大マウント回数


参考資料: 【Linux】OSブート時のfsck自動実行について
https://ac-as.net/linux-boot-fsck/

参考資料: linux スワップ(swap)領域の作成
https://kazmax.zpp.jp/linux_beginner/mkswap.html

参考資料: Ubuntu日本語フォーラム / NTFSの自動マウント
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=9487


※GRUBのカーネルパラメーター(GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT)の
"quiet splash"を削除して"loglevel=6"を追加すると、
起動時にfsckでチェックしている状況が確認できます、かも(汗)。

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日本語入力の設定
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fcitx mozc のインストール

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install fcitx-mozc

インストールの途中で確認がありましたら、「Y」で進めてください。
終わったら、ログアウト・ログインを行います。

参考資料: Lubuntu 20.04 LTS…インストールから日本語入力まで!
https://report.hot-cafe.net/lubuntu-2004-lts-10275

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デスクトップのショートカットのアイコンからアプリやテキストファイルを起動
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たとえばファイルマネージャーを管理者権限でデスクトップのアイコンから簡単に起動したい場合、
ランチャーからファイルマネージャーのショートカットアイコンをデスクトップへコピーして、
それをテキストエディターで開いて Exec= のある行にターミナルと"-e"オプションとsudoのコマンドを追加します。

Exec=pcmanfm-qt %U

Exec=qterminal -e sudo pcmanfm-qt %U

これでデスクトップのアイコンをクリックすれば簡単に管理者権限のファイルマネージャーが起動します。
ただし、ターミナルのウィンドウも同時に起動してしまいますが(汗)。

シェルスクリプトをキー入力待ちが必要なような対話的にデスクトップから起動したい場合には、

Exec=qterminal -e bash -i /home/ほにゃらら/なんちゃってbat.sh

のように対話型で bash を呼び出してからシェルスクリプトをMS-DOS/Windwosバッチファイルのように起動できます。

この他にも、クイック起動から特定のテキストファイルを開きたい時とか、
一旦、ランチャーからテキストエディターのショートカットアイコンをデスクトップなどにコピーして
そのアイコンをテキストエディターで開いて Exec= のある行に開きたいテキストファイルの場所を追加して、

Exec=featherpad %F

Exec=featherpad /home/ほにゃらら/ドキュメント/メモ帳.txt

このアイコンをクイック起動の所にコピーや移動をすれば、それをワンクリックでテキストファイルが開きます。

などなど、Windowsのショートカットアイコンのように簡単には作れませんが、近い使い方ができます。

※同じアプリのショートカットを複数同じ場所に置く場合には、アイコンのファイル名を変更する必要があります。

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ROOT権限の取得
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$ sudo su –

※必ずroot権限からユーザー権限に戻る

# exit

参考資料: Ubuntuでrootの実行権を得るには
http://note.kurodigi.com/post-0-10/

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※おまけ: NP11VでのLubuntu20.04.3LTSのvesa環境での動作確認

 

 

NP11 : Intel(R) Atom(TM) CPU 230 @ 1.60GHz ( SiS 771/671 PCIE VGA Display Adapter ) / Memory 1GB

OpenGL Renderer    llvmpipe (LLVM 12.0.0, 128 bits)
Version 3.1 Mesa 21.0.3 Direct Rendering:Yes
GPU Drawing:936.61

$ glxinfo | grep "version string"
server glx version string: 1.4
client glx version string: 1.4
OpenGL core profile version string: 4.5 (Core Profile) Mesa 21.0.3
OpenGL core profile shading language version string: 4.50
OpenGL version string: 3.1 Mesa 21.0.3
OpenGL shading language version string: 1.40
OpenGL ES profile version string: OpenGL ES 3.2 Mesa 21.0.3
OpenGL ES profile shading language version string: OpenGL ES GLSL ES 3.20

$ glxinfo | grep rendering
direct rendering: Yes

DefaultDepth 16
$ glxgears
485 frames in 5.0 seconds = 96.938 FPS

DefaultDepth 24
$ glxgears
358 frames in 5.0 seconds = 71.543 FPS

 

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