こんにちは 乳腺センターの角舎です
先週金曜日、島根大学医学部附属病院で第1回島根乳腺超音波勉強会を開催しました
どうしてこの勉強会を始めたのか?
理由は二つあります
一つ目は、今や乳腺超音波検査の主体は医師から技師に移りつつありますが、施設によっては乳腺超音波を勉強する機会が少ないという問題があります。そこで、この領域で実力のある講師をお呼びしたり、実際の症例の画像を検討したりして実力をつけてもらおうということです。
実は広島でも同じような研究会を立ち上げており、もうかれこれ13年が経つのです。
私が立ち上げた後は、県立広島病院の野間先生が引き継いでくれていてます
今日の講師の1人は野間先生です
二つ目は、J-START試験の結果(40歳代の女性を対象にマンモグラフィのみのグループととマンモグラフィ+超音波検査のグループで乳がんの発見や予後を比較した日本の臨床試験)で超音波検査をプラスしたグループの方が、1.5倍の乳がん患者が見つかったのです。
でも、本来なら検診ですから発見数が増えてもがんの治療成績が良くならなかったら意味がない(つまり早くがんを発見はするけど予後が良くならなかったら検診としては意味がない)と判断されるのですが、何やら政治的な配慮(国民の人気取り?)で前倒しで導入される可能性があるようです。対象は40歳代だけですけどね。
そのため、検診施設では超音波のできる技師を養成することが急務になっており、どの検診施設も躍起になっています
今回の勉強会も、いくつかの施設からサポートを受けています
広島県を代表する乳がん診断の医師、技師が講師となって乳腺超音波に対してとても充実した講演をしてくれました。
60名もの参加者があったということは、島根県の乳腺超音波検査の人材は豊富にあるということでとても力付けられました
これからも3ヶ月ごとに開催したいと思っています