こんばんは 島根大学医学部附属病院の角舎です

最近、野菜作りの話題ばかり取り上げていたので、ちゃんと乳がんの治療をしているのかと心配しておられる方いるかと思いますが

ちゃんと働いていますよ!もっともっと働きたいくらいです

 

乳がんの患者さんを診療していると、「手術までどれくらい待ちますか?」という質問を本当によく受けます。

最近は全国的に乳がん患者さんが増えていることもあり、大きな病院では診断から手術まで1〜2か月待ちというケースも珍しくありません。しかし、乳がんと告げられた患者さんにとって、その時間は決して短くはありません。

「がんが進行しないだろうか」
「転移していないだろうか」
「本当に大丈夫なのだろうか」

頭では理解していても、不安な気持ちは簡単には消えません。

 

乳がんと診断されたあと、「手術までどれくらい待つのだろう」と不安になる患者さんは少なくありません。実際、最近では“診断から手術までの時間”が治療成績に影響する可能性について、さまざまな研究が報告されています。

2023年に「Scientific Reports」に掲載された中国・上海交通大学の研究では、乳がんと確定診断されてから手術まで2週間を超えた患者さんは、それより早く手術を受けた患者さんに比べて、生存率が低い可能性が示されました。

特に、トリプルネガティブ乳がんやHER2陽性乳がんなど、増殖スピードの速いタイプでは、できるだけ早く治療を開始することが望ましいと考えられています。もちろん、慌てて治療するだけでは意味がありません。必要な検査を行い、患者さんと十分に相談し、最適な治療方針を決めることが大前提です。

 

「なかなか手術が決まらないんです〜」

という話を聞くたびに、

「うちに来たら2週間で手術入るのに」

と思ってしまいます

どこで誰に手術をしてもらうかで患者さんの運命は大きく決まってしまいます。

しかし手術までの時間もまた運命を大きく分けるんですね。

 

とにかく、島根大学医学部附属病院乳腺外科では、「必要な患者さんに、できるだけ早く手術を受けていただく」ことを大切にしています。

 写真は鳥害対策中の私の畑です