新種化石・ワカヤマソウリュウ



有田川町が「海の王者」と呼ばれる海生 爬虫類・モササウルス類の新種を生かしたまちづくりに乗り出した。2006年に町内の 鳥屋城山で発見された化石が新種だと公表された昨年12月には、町に問い合わせが相次いだといい、専門家の力も借りて骨格模型やロゴマークを作り、地域活性化を狙う。

(竹内涼)


  町、骨格模型やロゴ作製

新種は「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス」(通称・ワカヤマソウリュウ)。県立自然博物館(海南市)などの研究チームが06年以降に見つかった化石を詳しく調べ、これまでと異なる新種だとする論文を国際専門誌に発表した。


 「発見場所はどこですか」。発表後すぐに町役場の電話が立て続けに鳴った。専門知識を持った職員がおらず、戸惑いもあったが、町は好機と捉えた。




町は地域活性化を担う専門人材を外部から雇う国の制度を活用。古生物学者で福井県勝山市や徳島県勝浦町で恐竜や化石を生かしたまちづくりに携わってきた荻野 慎諧しんかい さんを今月1日付で採用した。


 荻野さんは有田川町地域交流センター「ALEC」を拠点に3Dプリンターでワカヤマソウリュウの骨格模型を制作している。完成すれば、講演や出前授業で使う計画だ。荻野さんは「見たり触ったりできる展示資料にしたい」と語る。





一方、町と町観光協会はワカヤマソウリュウをイラスト化したロゴマークを作製。町は新作絵本の公募コンクールを実施するなど、「絵本のまち」としての発信も続けており、恐竜を題材とした作品がある絵本作家・ヒサクニヒコさんにデザインを依頼した。


 ロゴマークは、新種の特徴であるヒレを強調し、背中の模様には「WAKAYAMA」の文字が隠れている。幅広い活用が可能だといい、営利目的以外なら申請なしで誰でも使える。


 作製時の原画の展示が29日、ALEC敷地内の「ちいさな駅美術館」で始まった。商工観光課の担当者は「絵本のまちと新種をアピールできるロゴマークになった。ワカヤマソウリュウを広く知ってもらうきっかけになれば」と話す。




ワカヤマソウリュウを生かしたまちづくりを進めようと、町教育委員会は7月14日午後1時30分~4時、鳥屋城山に近い金屋文化保健センターで講演会を開く。チームの米シンシナティ大の小西卓哉・教育准教授らが魅力を語る。


 無料。定員150人で、11日までに事前申し込みが必要。申し込みは町教委社会教育課(0737・22・4513)。



和歌山県も福井県みたいに

恐竜で売り出すんかいなぁ〜



何千年後に、

パンダの化石が出てきて

びっくりなんて?


しょうもな!