『窗边的小豆豆』

なんて読むか分かりますか?もちろん、中国語です。

『窓ぎわのトットちゃん』です。
黒柳徹子さんの書いた本です。




『窗边的小豆豆』(中国版『窓ぎわのトットちゃん』)日本の国民的スターでユニセフ親善大使の黒柳徹子さん(83)の自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』の中国語版が、6月までに発行部数1千万部を超え1017万5920部に達したことが、複数の中国メディアの報道でこのほど明らかとなった。

中国では『窓辺的小豆豆』という原題を生かしたタイトルで知られる『窓ぎわのトットちゃん』。
2003年に翻訳出版されて以来、10年余りにわたり児童書分野のベストセラーランキングの上位に名を連ねている。2年ほど前には日本での発行部数800万部を抜いて、その後もコンスタントに売り上げを伸ばしていた。中国の児童書分野で、単発本としては驚異的な記録を残したのだ。

(※ 以下、書名は一部『トットちゃん』『小豆豆』などと略)
 

  中国の国語教科書に載った「小豆豆」


中国版『窓ぎわのトットちゃん』より『窓ぎわのトットちゃん』は、小学1年生で退学になった天真爛漫で元気な女の子、トットちゃんが、個性を尊重する自由な校風の「トモエ学園」に転入し、のびのびと成長していく物語。第2次大戦中を背景にした、黒柳徹子さんの幼少期における「半自叙伝」だ。
「きみは、本当は、いい子なんだよ」とトットちゃんのありのままを受け入れた校長の小林宗作先生の温かな教育も、多くの読者に感銘を与えた。
講談社から1981年に刊行され、日本での単行本、文庫、絵本の累計は800万部に上る「戦後最大のベストセラー」になった。現在、世界35カ国以上で愛読されているという。

中国語版は2003年1月に出版された。初版部数は2万部で、当初は「スローセラー」で売れ行きが伸び悩んだが、本書を手がけた新経典文化は「この作品が持つ力と、読者の眼力、判断力を信じていた」という。
全国各地で教師向けのシンポジウムや小中学生向けの朗読会、読書感想文コンクールなどを精力的に開いた結果、口コミで徐々に広まったほか、多くの学校で推薦図書に選ばれた。さらには小学校の国語の教科書に掲載されたことも、不動の人気を集めるキッカケとなったようだ。
 
 

  子どもから大人まで「人人都愛小豆豆」


『窓辺的小豆豆』は2003年末には発行部数が10万部に達し、その後も勢いが衰えることはなく2009年に200万部を突破。そして今年(2017年)6月までに1017万5920部を記録した。「中国児童書の単発本の売り上げで、一大奇跡を起こした」(中国メディア)とも評されている。
つい先日、中国語版が刊行されて話題となったお笑い芸人・又吉直樹さんの芥川賞受賞作『火花』は、原書の発行部数が300万部(2017年5月時点)に達したという。300万部という数字もすごいが、それと比べても『小豆豆』がいかに中国で浸透し、読者の心をつかんだかがうかがえるだろう。

北京での記念式典で、パネルに大書されたタイトルは「人人都愛小豆豆」(人みなトットちゃんが好き)だった。
子どもから大人(親)まで、児童生徒から教師まで、幅広い層の人に愛されているのが『窓辺的小豆豆』なのだろう。
 
 

  アンデルセン賞の曹文軒氏「主人公の名は教育」


中国版『窓ぎわのトットちゃん』より中国では『小豆豆』をめぐる教育のあり方についての議論も白熱している。
記念式典では、2016年に国際アンデルセン賞を受賞した中国の作家、曹文軒氏(北京大学大学院教授)が次のように語った。少し長くなるが、引用させていただく。

「ある意味からいえば、本書の主人公はトットちゃんでも、小林校長でもない。その主人公の名は“教育”です。
(初めの)小学校から拒絶されたトットちゃんは、ある種の教育理念や教育制度から拒絶されたといえるでしょう。幸いトモエ学園の小林校長は、他校で“落ちこぼれた”女の子を、喜んで受け入れました。そして、女の子が一気にしゃべる4時間もの話にじっくり耳を傾けた、日本でおそらく初めての人になった。
まさに偉大な人です。小林校長は教学がわかるのみならず、教育のわかる人でした。しかし、今日の中国では、教学には長けていても教育のことが本当にわかる教師や校長が欠けている。
子どもたちが、なぜこの本に惹かれるか? それは彼らがこんな学校、こんな校長先生、こんな教育に惹かれるからです。
親たちが、なぜこの本に惹かれるか? それは子どもにこうした教育を受けてほしいし、こうして自然に成長してほしいからです。
教師や校長が、なぜこの本に惹かれるか? それは彼らの主たる教育理念と、小林校長の教育理念が相容れないからです。しかし、だからといってこの本を認めない中国の教師や校長は、おそらく1人もいないでしょう」

曹文軒氏は、中国における『小豆豆』の人気の秘密と教育の課題について、そう厳しく分析する。


買って読みました。

曹文軒氏のように

考えて読んではないですが…


あの頃のトットちゃんが

あるから、今の黒柳徹子さんが

あるんでしょうね。


私のあの小学生時代が

あるから

今の嶋本英治があるんです。