横浜国際プールのメインプールが閉鎖の危機に直面しています。
横浜国際プール50mメインプールの今までの運用
横浜国際プール50mメインプールの今までの運用
夏季5~9月はプールとしての運用、その他の期間は床が転換され体育館として運用されてきました。プール期間は50mの国際規格の公式プールとして種々の水泳競技の会場として使用され、大会使用のない日は横浜市周辺住民のほか全国の水泳ファンが訪れ、競技の練習・フィットネスに愛され活用されています。一昨年の東京五輪の際には競泳イギリスチームの事前キャンプ・ホストタウンとして活用されました。体育館運用の期間は球技、主にバスケBリーグでの公式試合に使用されています。
いま起きていること
横浜国際プールのメインプールを閉鎖し、通年の体育館に改修されようとしています。
横浜市議会ではプールと体育館の運用転換の費用に年間5,000万円を要するため費用を削減する、及び各床転換の期間(年間2か月ほど)施設が利用できなくなることによる減収を防ぐ、という2つの観点から運用を一本化し、市議会与党議員を中心に、利用者・水泳関係者に意見を聞くことなくプールを閉鎖し体育館としての使用の一本化を前提に議論が進んでいます。
プール廃止を主張する人とそれに対する反論
国際という名称に齟齬があるとすれば、名称を公募する他にもネーミングライツ募集などの方法によれば収益面でもメリットがあります。
廃止が決定してしまうと
子どもたちの大切な水泳場
ジュニアオリンピックや中学・高校の全国選考会、全国大会の会場にも使われるこのプールを閉鎖したらどのような影響があるのでしょうか。夏場の大会シーズンはどこの会場も奪い合いです。これほどアクセスのよい大会会場が減ることにより移動が増えるだけでなく本番に近い練習環境が減り将来の選手の育成にも関わります。議会ではメインプール閉鎖の代わりにサブプールを充実させるといいます。確かにサブプールの稼働床を使って50mとすることもできますが、試合にはアップ・ダウンをする別プールが必要です。また観客席数は350しかありません。議会記録では水泳団体の意見を聞いたようですが、この点に疑問を抱かないのは水泳団体と言えるのでしょうか。
新たに横浜BUNTAIという体育館を設置したと聞くけれど
令和6年4月に体育館「横浜BUNTAI」が314億円(建設当初予算)で新設されました。現在横浜国際プールをホームタウンとして使用しているビー・コルセアーズが憂いなく使用できることを期待したのですが、なんと東京が本拠地であったエクセレンスのホームタウンとなるという、長年横浜に根差してきたビー・コルセアーズを優先することもなく理解に苦しむ状況となっています。
スポーツ振興として
本来であれば両施設の活用により、水泳の生涯スポーツとしての可能性を捨てることなく、またバスケという集客も利用しスポーツイベントの招致・地域の活性・未来の選手の育成・地域住民の健康増進が図られるべきところ、バスケに傾き過ぎたスポーツ振興により「自らするスポーツ」が無くなり「見るスポーツ」にばかり行政が力を入れれば、より商業的になり健康増進という目的からは遠ざかります。横浜市は横浜国際プールだけでなく、競泳の日本代表選手を複数輩出する有名水泳クラブがある全国でも有数の水泳王国であり、世界大会と同じ環境で練習できる横浜国際プールのメイン50mプールを廃止してしまうことは大きな損失です。今後の日本の水泳会の発展のみならず、迫る超高齢社会における健康増進のためにも横浜国際プール、メインプールを廃止して通年体育館にするのではなく、プールとしての運用継続を希望します。
横浜国際メインプール存続に関する陳情書について
このたび、横浜国際プールのメインプールの存続に向けて神奈川県水泳連盟として横浜市長宛てに陳情書を提出することになりました。
ご賛同いただける方は、陳情書をダウンロード・印刷していただき、署名のご協力をお願いいたします。
尚、署名は1名1回限りとなりますのでご注意ください。
署名にあたっては、
・スイミングクラブに在籍する選手・育成・マスターズ・会員さん・またはそのご家族や親戚の署名はクラブ毎にまとめて、
・中学校・高等学校・大学については学校毎にまとめて、
・県内の競技役員の方々は大会会場で記載していただければと思います。
各クラブ・学校・団体は、集まった陳情書をまとめて神奈川県水泳連盟事務局宛てに送付をお願いいたします。
提出期限は 【第1期】5月31日 【第2期】6月30日
としていますが、できる限り “【第1期】5月31日” までにお願いいたします。
パラの大会にも
使用していましたよね。
できうる限り
こう言う、施設は残して
ほしいですよね。