何故か、『青春の門』が頭の中に思い浮かんで、離れません。

何気にネットサーフィンしていてこれを見つけたんです。




あれは二月の 寒い夜
やっと十四に なった頃
窓にちらちら 雪が降り
部屋はひえびえ 暗かった
愛というのじゃ ないけれど
私は抱かれて みたかった


あれは五月の 雨の夜
今日で十五と 云う時に
安い指輪を 贈られて
花を一輪 かざられて
愛と云うのじゃ ないけれど
私は捧げて みたかった


あれは八月 暑い夜
すねて十九を 超えた頃
細いナイフを 光らせて
にくい男を 待っていた
愛と云うのじゃ ないけれど
私は捨てられ つらかった


そしてこうして 暗い夜
年も忘れた 今日のこと
街にゆらゆら 灯りつき
みんな祈りを するときに
ざんげの値打ちも ないけれど
私は話して みたかった

先日テレビで南こうせつ氏が、カットされた噂の幻の4番の歌詞を紹介したのだ。当時の社会情勢や時代にあまりにインパクトがありすぎるということだったのだろう。


あれは何月 風の夜  
とうに二十歳も過ぎた頃鉄の格子の空を見て  
月の姿がさみしくて
愛というのじゃないけれど  私は誰かがほしかった


…すごいなあ…。歌謡曲の歌詞でここまで書いたんだ…。阿久悠先生、恐るべし!(゜o゜;




動画に出てくる『男と女の部屋』

男と女の部屋
あらすじ
ヤクザな船員に恋した娘ミキの「鷗の女」、中学三年から周囲に絶えず男がいた飲み屋の女将ナツコの「二代目の女」、客に嘘の身の上話を聞かせて同情を買う娼婦あかりの「偽りの女」など、様々な境遇の女性の情念をテーマに阿久悠が書き上げた一話読み切りのシリーズ、全11話。

阿久悠先生は、劇画の原作を
書いていたんだ。

この本、読んでみたいな〜。




第一話 月見草の女
第二話 鴎の女
第三話 しあわせな女
第四話 偽りの女
第五話 足を洗う女
第六話 泣きぐせの女
第七話 舞い戻りの女
第八話 熱い指の女
第九話 二代目の女
第十話 ファニーのような女
第十一話 湖畔の女



絵は、何処かで見たことがあります。

何処かな〜?