日本水泳連盟は27日、都内で会見を開き、競泳のパリ五輪日本代表を発表した。男子14人、女子13人の計27人を選出。初代表が13人、平均年齢22・85歳のフレッシュな顔ぶれになった。鈴木大地会長は「選手団に誇りを持っている。パリで日の丸を上げてくれることを期待している」と強調。監督を務める梅原孝之競泳委員長は「金メダルを含む複数メダル、全員決勝進出を目指していきたい」と掲げた。

コーチは石松正考、神田忠彦、高城直基、平井伯昌、藤森善弘氏の5人。梅原競泳委員長は「コーチに関しては派遣標準記録2(17~23年に開催された五輪、世界選手権の各決勝8位の記録及び各決勝進出記録のうち最高記録)の到達率の高いコーチ、複数の選手、種目を輩出しているコーチから選んだ」と説明した。

 平井氏は昨夏の世界選手権後に強化方針に対する不満を示して、日本選手団の解団前にチームを離脱。昨年9月1日から今年2月末までの日本水連の強化事業と競泳委員会としての活動を自粛していたが、青木玲緒樹(29=ミズノ)、白井璃緒(24=ミズノ)、竹原秀一(19=東洋大)、松下知之(18=イトマン東京)の4選手を代表に送り込み、入閣した。五輪平泳ぎ2大会連続2冠の北島康介氏らを育てた指導ノウハウ、経験値を誇るだけに、手腕が期待される。