★男子 200m 平泳ぎ【決勝】渡辺が優勝 花車が2位 代表内定
北島康介さんなど数々のメダリストが生まれ、日本のお家芸とされる男子200メートル平泳ぎの決勝は、実力者がそろい、今大会最もハイレベルな代表争いとなりました。

レースは、この種目の元世界記録保持者の渡辺一平選手が、持ち味の大きな泳ぎで前半から先行し、そのあとをおととしの世界選手権で銀メダリストの花車優選手が追う展開となりました。

最後の50メートルでは、好調な23歳、深沢大和選手が追い上げを見せましたが渡辺選手が逃げきり、2分6秒94のタイムで優勝しました。

また、終始、持ち味のテンポのいい泳ぎを見せた花車選手が、2分7秒07のタイムで2位となりました。

2人はともに派遣標準記録を突破してパリオリンピックの代表に内定しました。
渡辺選手は2大会ぶり2回目のオリンピック、花車選手は初めてのオリンピックの切符です。

渡辺一平「世界に強くなって帰ってきたというところ見せたい」
渡辺一平選手は「とてもうれしい。タイムは日本新記録も出せると思っていたし、2分5秒台も視野にレースを進めていたので悔しい部分もある。自分自身の泳ぎに集中していたのが最後に競り勝てた要因かなと思う」と振り返りました。
そのうえで、パリオリンピックに向けて「東京オリンピックの選考では代表落ちを経験して8年ぶりのオリンピックとなるので、しっかりと本番までに努力して、世界の選手に、また渡辺一平が強くなって帰ってきたというところを見せられるようにしたい」と話していました。

【決勝 結果】派遣標準記録 2:08.48
▽1.渡辺一平 2:06.94 ★代表内定
▽2.花車 優 2:07.07 ★代表内定
▽3.深沢大和 2:07.75
▽4.廣島偉来 2:09.39
▽5.佐藤翔馬 2:09.92
▽6.宮本一平 2:11.33
▽7.大橋 信 2:12.12
▽8.釜田 駿 2:12.86



注目
★男子 200m バタフライ【決勝】寺門が優勝 本多2位で代表内定
男子200メートルバタフライの決勝は、東京オリンピックのこの種目の銀メダリスト、本多灯選手が、けがをしている左足首に痛みが残る状態ながら力強いキックで先行し、前半の100メートルをトップで折り返しました。

このあとも本多選手がリードしましたが、最後の50メートルで21歳の寺門弦輝選手が本多選手を追い上げてフィニッシュ手前で逆転し、1分54秒07のタイムで優勝しました。本多選手は1分54秒18のタイムで2位でした。

2人はともに派遣標準記録を突破してパリオリンピックの代表に内定しました。
寺門選手は初めてのオリンピック、本多選手は2大会連続のオリンピックの切符です。

寺門弦輝「大きな舞台 楽しむという気持ちで頑張りたい」
寺門弦輝選手は「結果よりも最大限に楽しむことを頭に置いてレースをしたので、それで緊張がほぐれて、良い状態でレースができたのかなと思う」と振り返りました。そのうえでパリオリンピックに向けて「緊張するとは思うが、限られた人しか出られない大きな舞台なので、楽しむという気持ちで頑張ろうと思う。自分はあまり体が大きくないが、ほかの人よりもタフな練習を積んできているので、力強い泳ぎで最後まで泳ぎたい」と意気込みを話しました。

本多灯「夢だと思っていた金メダルが目標に変わった」
本多灯選手は「まずは代表権をとれてほっとしている。この種目では2位で悔しいが、自分が今できる最大限のレースができたと思うので、それを前向きに捉えて進んでいきたいと思っている」と話しました。
そのうえで、パリオリンピックに向けては「これまで夢だと思っていた金メダルが目標に変わった。自分が日本のトップだと知らしめるために練習から意識を持ってやって、オリンピックでは全力を出し切れるように、金メダルをとれるように頑張っていきたい」と意気込んでいました。

【決勝 結果】派遣標準記録 1:55.27
▽1.寺門弦輝 1:54.07 ★代表内定
▽2.本多 灯 1:54.18 ★代表内定
▽3.瀬戸大也 1:55.40
▽4.寺田拓未 1:55.45
▽5.丹保 陸1:55.67
▽6.幌村 尚 1:56.76
▽7.阪本祐也 1:56.95
▽8.田中大貴 1:57.91