「位置について よーい ドン」は、陸上競技などのスタート合図として誰もが慣れ親しんでいる言葉である。この合図を決めた人がいる。



「位置について 用意」が使われるまでのスタートの掛け声は、方言も含めてバラバラだった。例えば、1883年(明治16年)の開成学校の運動会では「いいか ひい ふう みい」の掛け声で傘を振り下ろす合図だった。しかし、タイミングが合わせづらいということで浸透しなかった。

1913年(大正2年)の第1回日本陸上競技選手権大会では「支度して 用意 ドン」の合図だった。この他にも「腰を上げて 待てぇ ドン」「がってん承知 ドン」「おんちゃなケツ上げぇ ドン」などがあったという。しかし、どれもいまいちだということで、日本陸上競技連盟は1927年(昭和2年)にスタート合図を一般公募した。

驚くことに当時、英語の「On your marks, Set」のスタート合図も使われていて、この英語に代わる日本語の合図を山田さんの「位置について 用意」が選定された。



今は、水泳でも英語が使われています。
『テイク・ユアー・マーク』

でスタートします。


公認の大会では、
幼稚園だろうが
この合図でスタートします。