①からつづき


学生たちに発熱はあったが、インフルエンザ、コロナウィルスの検査はいずれも陰性。それは安心材料にはなったが、解熱後も咳がなかなか収まらなかった。

 監督就任8年目、第100回大会での優勝を目指していた藤原監督にとって、最悪の事態が訪れようとしていた。区間エントリーに関するスタッフとのミーティングでは、目標を修正せざるを得ないことで意見の一致を見た。

「こうした事態となり、学生たちには現実的な目標を示すことも必要でした。優勝はむずかしい。それでも当初は3位を狙っていきたいという思いはありましたが、28日の時点での状況を見ると、『シード権獲得』が現実目標になると思いました」


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