秩父鉄道SLパレオエクスプレス
C58363(シゴハチ サンロクサン)は、かつて東北地方などの旧国鉄(現在のJR)で活躍したSLです。
1972年に現役引退後は、吹上町立吹上小学校(現在の鴻巣市立吹上小学校)の校庭で小学生と一緒にのんびりと余生を送っていましたが、さいたま博覧会(1988年3月19日から5月29日まで熊谷市で開催)にあわせて「SL運行を!」の声があがり、その大役にC58363が抜擢されたのです。
1987年に車籍を復活。1988年に秩父路のSLパレオエクスプレスとして誕生しました。



ナンバープレート

機関車の前後左右についているナンバープレートのアルファベットや数字は機関車の形や大きさをあらわしています。

■C=動輪の数が3つついた機関車(Bなら2つ、Dは4つ、Eは5つです)

■58=運転室の後ろに炭水車(テンダー)を連結している大型機関車で8番目の形

(50~90番台がこのタイプで、10~40番台が運転室と炭水車が一体型の小型機関車を意味します)

■363=C58形のなかで363番目に作られた機関車





蒸気機関車が動くしくみ



ピストン弁が左端にあるとき、左側のシリンダー入口から蒸気がはいってきます


蒸気が入るとシリンダー内のピストンが右(うしろ)に押されます


ピストン弁が右側に近づくと左側のシリンダーの入口が閉まり、蒸気が入ってこなくなります


ピストン弁が一番右端にくると、今度は右のシリンダー入口が開き、ピストンを左(前)へと動かします。

A~Dを繰り返して動輪がまわります。


パレオエクスプレスの名前の由来


「パレオ」は秩父地方におよそ2000万年前に生息していた海獣パレオパラドキシアにちなんだ名前です。

パレオパラドキシアとはラテン語で「昔の不思議な動物」という意味があるそうです。大昔、秩父地域は海の底にあったことが数々の化石により証明されていますが、その中でもパレオパラドキシアの化石は珍しく、世界でも数体しかありません。

その貴重な文化遺産から「パレオ」を、急行を意味する「エクスプレス」とあわせて、「パレオエクスプレス」という愛称が生まれました。





【動輪直径】■C57:1750mm ■C58:1520mm ■D51:1400mm



SLかっこいい

ですよね