◇皇后盃第42回全国都道府県対抗女子駅伝(1月14日/京都・西京極陸上競技場発着9区間:42.195km)
新春の京都で女性ランナーがたすきをつなぐ全国女子駅伝が14日行われ、宮城がアンカー区間の9区で逆転し、29年ぶり2回目の優勝を果たしました。2位は京都、3位は広島でした。
●総合成績
1位 宮 城 2時間16分30秒
2位 京 都 2時間16分50秒
3位 広 島 2時間17分23秒
4位 千 葉 2時間17分25秒
5位 神奈川 2時間17分34秒
6位 大 阪 2時間17分34秒
7位 兵 庫 2時間17分55秒
8位 福 岡 2時間18分45秒
9位 群 馬 2時間18分53秒
10位 鹿児島 2時間19分02秒
11位 長 野 2時間19分22秒
12位 東 京 2時間19分42秒
13位 熊 本 2時間19分47秒
14位 岡 山 2時間20分03秒
15位 埼 玉 2時間20分09秒
16位 徳 島 2時間20分13秒
17位 静 岡 2時間20分29秒
18位 福 島 2時間20分46秒
19位 愛 知 2時間20分55秒
20位 長 崎 2時間21分24秒
21位 高 知 2時間21分42秒
22位 愛 媛 2時間21分50秒
23位 茨 城 2時間22分10秒
24位 岩 手 2時間22分14秒
25位 滋 賀 2時間22分16秒
26位 宮 崎 2時間22分28秒
27位 大 分 2時間22分51秒
28位 栃 木 2時間22分52秒
29位 新 潟 2時間23分54秒
30位 和歌山 2時間24分04秒
31位 青 森 2時間24分08秒
32位 秋 田 2時間24分14秒
33位 山 口 2時間24分41秒
34位 山 形 2時間24分42秒
35位 福 井 2時間24分44秒
36位 岐 阜 2時間25分12秒
37位 鳥 取 2時間25分32秒
38位 三 重 2時間25分54秒
39位 佐 賀 2時間26分01秒
40位 北海道 2時間26分03秒
41位 奈 良 2時間26分27秒
42位 島 根 2時間26分40秒
43位 石 川 2時間27分55秒
44位 山 梨 2時間28分58秒
45位 富 山 2時間29分36秒
46位 沖 縄 2時間30分16秒
47位 香 川 2時間30分38秒
ドルーリー朱瑛里 区間5位の走り「刺激になった」
去年のこの大会、中学生が走る3区で17人を抜いて区間新記録をマークした岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり)選手は高校1年生となり、ことしは実業団や大学生の選手とも争う4キロの2区を走りました。
27位でたすきを受け取ったドルーリー選手は、高校生になってから練習を重ねてきたという持ち味のスピードを生かして前の選手を次々と抜き、順位を8つあげる好走を見せました。タイムは12分47秒で、この区間で高校生のトップ、全体でも5番目の好記録でした。
ドルーリー選手は、レース後に報道陣の取材に応じ「もっといい順位でたすきを渡したかったので、悔しいです。中盤でタイムが落ちてしまい、どんな状況でも自分の力を最大限に発揮できるかどうかが大事になると感じました」と悔しそうに振り返りました。
実業団や大学生の選手と走ったことについては「トップ選手が走る姿はすごくかっこよくて憧れます。初めて一緒に走らせてもらい、モチベーションや刺激になり、自分の成長につながると思いました。私も少しでも近づけるように頑張りたいです」と振り返っていました。
田中希実 中学生以来の区間賞でパリ五輪へはずみ
19人を抜き、一気にトップに立つ圧倒的な走りを見せた兵庫の田中希実選手。思うような結果が出せていなかった全国女子駅伝で中学生以来の区間賞に輝き、夏のパリオリンピックに向け、ことし最初のレースでさい先のよいスタートを切りました。
今大会、初めて走ることになった4キロの2区は田中選手にとって、子どものころから走ることを目標としてきた区間です。同じ兵庫県小野市出身で北京オリンピックに出場した小林祐梨子さんが2009年に29人を抜く走りを見せたからです。この時に小林さんがマークした12分7秒の区間記録を意識していたという田中選手。トップから59秒差の20位でたすきを受け取ると、スタート直後から前を走る選手たちを次々と抜いていきました。そして、2.5キロすぎに先頭に立つと、世界との勝負を見据えて磨いてきたスパートでラストの1キロでさらにペースを上げて後続を引き離しました。