【茨城】部員1人、3校連合チームで1度きりの夏に充実感1敗「感謝しきれない」





【茨城】部員1人、3校連合チームで1度きりの夏に充実感1敗「感謝しきれない」
◆第97回全国高校野球選手権茨城大会 ▽1回戦 鬼怒商7―0石岡湊大洗=7回コールド=(7日・笠間市民)

 茨城では、石岡商・那珂湊(なかみなと)・大洗の3校連合チーム「石岡湊大洗」が初戦で鬼怒商に7回コールドで敗れた。1年冬から部員1人で活動してきた5番・檜山健一一塁手(大洗)は3年生にして初めて夏大会出場が実現。3打数無安打だったが、完全燃焼した。

 負けたことは、悔しい。でも、檜山の胸は充実感でいっぱいだった。三ゴロ、三振で迎えた7回1死の最後の打席。フルスイングした結果は三ゴロとなったが180センチ、90キロの巨体を揺らして全力疾走し、最後は頭から一塁に飛び込んでユニホームを真っ黒にした。「悔いはありません。今までにない雰囲気を味わえてうれしかった」。7回コールド負けでも、大事なのは結果じゃなかった。

 1年春に入部した当初、部員は3年生2人に同級生2人の計5人。部員不足で夏の大会は出られず3年生は引退、1年生2人も冬に辞めてしまった。残ったのは檜山だけ。そんな時に手を差し伸べてくれたのが、大山浩之監督(39)と滝崇部長(45)だった。「ほかのチームから連合で声がかかるように練習しよう」。部員1人の野球部が始まった。

 練習は週6日、行われた。一塁の守備は部長がノックを打ち、監督が送球したボールを捕球した。打撃は監督、部長が投手を務め、外野に打ったボールは3人で拾った。冬は一緒にランニング。「辞めたいと思ったことはない。先生たちも、ずっと一緒にやってくれたから。感謝してもしきれません」

 昨年の春は潮来(いたこ)、神栖(かみす)との、秋は神栖との連合チームで出場したが、ともに地区大会1回戦で大敗(1●13水戸葵陵、0●7玉造工)。夏は連合を組む相手が見つからず、この春は新入生の勧誘も実らなかった。

 だが今年5月、救いの手が差し伸べられた。部員6人の石岡商から声がかかり、7人の那珂湊との3校連合を結成。週末は14人で合同練習を重ねた。仲間のためにミスはできないと、平日は個人でワンバウンドの捕球練習を繰り返した。この日は無失策。1アウトごとに仲間に声をかけ続けた。

 「試合が楽しかったです。続けてきて良かったと思えた。チームは自分の誇りです」。野球の楽しさを教えてくれた、最初で最後の夏になった。(神原 英彰)

 ◆連合チーム制度 日本高野連が、統廃合による部員不足が生じる事態を救済するため97年に導入した。2011年に東日本大震災の影響による部員不足、12年に統廃合にかかわらない部員不足、と基準を緩和。今夏の連合チームは全国で、統廃合が9、東日本大震災の影響が1、部員不足が43の計53チームで出場。石岡湊大洗は統廃合にかかわらない部員不足にあたる。

(ネット引用)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

すごいですね。



水泳は、個人種目だから一人でも大会に出られるんですが



団体種目は、そうはいきませんよね。



統合してくれるチームがあって、



よかったですよね。



勝敗より、試合ができる喜びなんです。



普通にチームが組めるところでは、



考えられないことですよね。



一生忘れないでしょうね♪