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石垣島の「御神崎(うがんざき)」は石垣島最西端に位置する絶景ポイントですが、御神崎に儚い伝説があるのを知っていますか?
透明度の海や白い雲の美しい光景と荒波が打ち付ける断崖絶壁という真逆の顔を持っている御神崎には「ブナリツブルイシ(姉の頭石)」という岩があります。
※この写真の右側にある岩が 「ブナリツブルイシ(姉の頭石)」 です
この儚い岩の話を簡単に紹介します。
『昔、石垣市の名蔵に仲の良い兄弟がいました。
姉は真面目で働き者でしたが、弟は怠け者で朝から酒を飲んで仕事もしていませんでした。
そんな弟に姉は常に「真面目に働きなさい!」と言っていましたが、弟は何を言われても完全に無視していました。
ある日、姉が畑から帰って来ると弟は友人を呼んで酒盛りをしていたのです。
その状況を見て、怒った姉は大声で弟に「働きもしないで、何でお酒なんか飲んでいるの」とキレました。
姉に怒られた弟は逆ギレして、家からナタを持ち出してきて姉を切りつけてしまったのです。
しかしナタで切られた姉の頭は弟の方へ飛んでいき、弟をかみ殺して、そのまま空を飛んで御神崎の岩の上まで行ったのです。
そして、その岩の上に噛み付き止まりました。
そして姉の頭はそのまま石になってしまった 』
この話が語り継がれ、今でも御神崎の岩の上にその石があるのです。
ちなみにどんな嵐があってもそこからはなれることはないそうです。
この話を聞いて、多少残酷な部分があるが恐怖という感じはしません。
どちらかというと姉の優しさからこのような事件になってしまい可哀想だと感じました。
この話を知って御神崎を訪れたら、また違う印象を持つでしょう。
そして御神崎は非常に感慨深い場所なのだと再確認するはずです。
このような語り継がれる話は現地へ出向いても文言はないので、石垣島の住人に聞くのが良いと思います。
また上記の話にはたくさん諸説があるようです。
ですが真実味がありますね。