腑抜けども、悲しみの愛をみせろ (2007)


出演:佐藤江梨子/佐津川愛美/長瀬正敏/永作博美

監督:吉田大八

原作:本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』


何とも滑稽で悲しく面白い、得体の知れないパワーのある作品。

狙いすぎてはいないけど普通じゃない、絶妙なブラックコメディー。


あぁ。

私が若かったら、私が感性豊かだったら、私に文才があったら・・・

もっと書きたいことが書けるのに!


話は脱線しますが

昔、『バトル・ロワイアル』という深作欣二監督の映画がブームになっていた頃

友人が、「何故中高生が血糊のついた制服を着て、あんなにバトル・ロワイアルに熱狂するのかわからない」と言いました。

私はそれほど熱狂してはいませんでしたが、映画を見てから原作を夢中になって読んでいました。

あの時の気持ちは忘れられません。

汚く身勝手な大人への嫌気と、そんな大人になりたくないという葛藤、理不尽な社会に対する不信感、そんなやり場のない不満を持った心がぶるぶると震えたのでした。

こんな狂気は溢れていると。


今の私にそこまで感じることができるだろうか。


この『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』も、とてもパワーを持った作品で、「ものすごい何か」を感じます。

だけど、それを汲み取ることができない。

原因は間違いなく私にあると思う。


年をとると、耳が遠くなるだけでなく、色の感覚まで鈍くなるそうです。

ビビッドな色も若い頃ほど鮮明に捉えられなくなるとか。

感性も鈍くなる。

そんなのイヤだ。そんなののせいにしたくない。

だって、年齢に関係なく立派なアンテナで、送信も受信もしてる方はいるもの。

私は、日々の生活に疲れて夢も希望も持たず、新しい情報を取り入れようとしないから

アンテナが退化してしまったんだと思う。

元々そんな立派なアンテナではありませんでしたが。


もっと人とも物事ともきちんと向き合って、感じて考えて日々を大切に生きて生きたい。


・・・ブログもなるべく書くようにしようと思ったのでした。

ありがとう。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』


腑抜けども、悲しみの愛を見せろ [DVD]
¥3,070
Amazon.co.jp

バトル・ロワイアル 特別篇 [DVD]
¥2,331
Amazon.co.jp


一八九五(2008)

出演:温昇豪/楊謹華/張書豪/呉皓昇/李興文/李佳穎
監督:洪智育、陳義雄(日本人登場部分のみ)
(上記、ウィキペディアより引用)

昨年、台湾で公開された映画です。

1985年の抗日戦争を台湾の民族的視点から描いていますが、とても客観的にそれぞれの苦悩が表現されており、台湾の方々の懐の深さを感じます。

映画で使用する言語は、台湾の民族はそれぞれの言語で、日本人のセリフは日本語で話しており、台湾の公用語である中国語(北京語/繁体字)の字幕がついています。
私は中国語を勉強中ですが、まだまだ習得できてはいませんので、きちんと理解できてないと思いますが、その思いは充分伝わるものでした。

あってはならないこと、してはいけないことがありました。
その中の一部のことに対して評価してくださる方もいらっしゃいます。
でも甘んじてはいけません。
私はもっと知らなければなりません。

台湾の独立などの問題に、個人的な意見はあっても私はそれを言える立場ではないと言う思いと、統治放棄後の台湾を考えると、日本が果たす必要のある責任とはどういうことなのか、自分の中でも結論が出せずにおり
口を挟むべきことではないと、その話題には極力触れずにいました。
今も答えは出ていません。

この映画を日本で公開し、多くの人に知ってもらい考える機会を与えてほしいと思います。

GOEMON(2009)


出演:江口洋介/広末涼子/大沢たかお/ゴリ/要潤
監督:紀里谷和明


先週、GOEMONを観て来ました。

トレイラーでは、とても時代ものとは思えない衣装や髪型で
(衣装に、オーストラリア出身のデザイナーを起用とは!)
背景はCGを駆使していて、実写のようで実写でないような不思議な世界観を醸し出していました。
主演の江口洋介さんが、「グリーンバックの撮影ばかりだったので
出来上がりがどう見えるのかまったくわからない」とおっしゃっていた記事を読み
トレイラーを見て、これはなるほどわからないわ、と
いろんな意味で期待をしていたのでした。


石川五右衛門と言えば、やはり気になるのは釜茹での話。
色々な説がありますが、この映画の中ではまた違った話で、そうキタか!となります。
でも、この映画のストーリーのメインはそれではありません。
きっかけは、大泥棒五右衛門が盗んだ『パンドラの箱』。
数々の歴史上の人物が登場し、それぞれの立場や想い、思惑が複雑に絡み合い
戦乱の世は動いていくのです。


まるで香港映画のような煌びやかさに豪快なアクション
ハイコントラストで迫力のあるアングルの映像は、見ごたえがあります。
これはなかなかの娯楽エンターテイメント。
絶対に映画館で見るべき!
そして泣かずにはいられないシーンも。


一番印象に残っているのは、少年時代の五右衛門と茶々の淡く切ないシーン。
全体的にもう少し、間のとり方や音楽にメリハリがあったらよかったなぁと思ったのですが
ストーリーがよくできていて、キャラクターがみな魅力的で
映像も美しく斬新であっという間に見入ってしまいました。

GOEMON (幻冬舎文庫)/竹内 清人
¥630
Amazon.co.jp
◆映画「GOEMON」の脚本をもとにした書き下ろし。