大嵐駅の駅名は難読漢字です。
おおあらしではありません、おおぞれです。
大嵐駅は浜松市にありますが、実質的には愛知県豊根村の秘境感たっぷりの富山(とみやま)地区の玄関口です。
〜 大嵐(おおぞれ)駅 〜
トンネルとトンネルの狭間にある大嵐駅。
駅名を普通に読んだら、おおあらし!
とにかく名前のインパクトが強烈です。
飯田方面の景色。
特急伊那路の通過シーンはこちら。
モダンで立派な造りの建物は、駅舎ではなく「みんなの休む処」という休憩所です。
ちなみに、休憩所はJR東海の施設ではなく、豊根村が管理している施設で、お隣の浜松市に富山地区の玄関口として、堂々と君臨しています。
高鷲橋は、橋長が160メートルほどある巨大な橋梁です。
下を流れる天竜川との高低差がかなりあるので、迫力満点の渡河が体験できます。
〜 豊根村富山地区(旧富山村) 〜
愛知県豊根村の富山地区は、豊根村との合併前は富山村。「離島以外の市町村の中で最も人口が少ない村」として知られています。
合併前の時点での人口は、わずか218人!
旧富山村のメインストリート。
旧富山村は、急峻な斜面に民家が立ち並ぶ、山とダム湖に囲まれた、静かな桃源郷です。
〜 秘境の名湯「湯の島温泉」〜
大嵐駅から約3キロほど離れたところに、秘境の名湯「湯の島温泉」があります。
露天風呂もあります。
県道のナンバリングは、それぞれの県でトップナンバーの1号を背負います。
三県連続で県道1号がつながるのは、全国的にこの飯田富山佐久間線だけなので、わりと人気のある県道として知られています。
とくに、長野県内の天龍峡付近〜天龍村の平岡ダムまでの区間は、幹線国道なみに整備された快適道路で、トップナンバーにふさわしい風格を漂わせています。
逆に、愛知県の豊根村の富山地区(旧富山村)~静岡県の佐久間ダムまでの区間は、幅員狭小・離合困難な、まさに険道です。
ちなみに険道とは、険しい県道のこと。
飯田富山佐久間線の走破と合わせて、秘境駅めぐりをする方も多いそうな。