私は昔から三度の飯よりドライブが大好きです。


以前には、R34スカイライン・2ドアのターボ車が愛車でした。嫁さんよりも付き合いの長い、私の大事な相棒です。


R34がデビューすると同時に購入し、独身時代から苦楽をともにしてきましたが、走行距離が30万キロをこえてガタがき始めました。

新車購入時から全く故障がない、いい車だったので、大規模改修工事をして、50万キロあたりで乗り潰すつもりでした。


が、前々から譲って欲しいと頼まれていた友人の熱意にうたれ、苦楽をともにしたR34の余生は、友人に託すことにしました。。。



と言うことで、今の私の愛車は軽トラです。

愛車の軽トラは、嫁さんに頼まれた買い物や県外遠征のロングツーリングをソツなくこなす、私の大事な相棒です。


「近鉄特急しまかぜ」も大好きなので、しまかぜ愛を込めて相棒を「しまかぜ君」と命名しました。

しまかぜ由来の名前のおかげで、相棒の軽トラがとてもさわやかになった気がします。

我が家は嫁さんの車がミニバンで、娘たちもそれぞれマイカーがあるので、私の場合、軽トラで十分事足ります。

しまかぜ君は、軽トラのくせにハイパーチューニングを施こしているので、高速道路やワインディングを閃光のように駆け抜ける、自慢のツーリングカーです。

ちなみに電子制御の4速オートマで、マニュアルミッションではありません。

しまかぜ君は、フロントミッドシップのFRで、4WDスイッチをオンにすると、ぐいぐい曲がるハンドリングマシンとなり、R34の爽快なスーパーハイキャスを彷彿させます。

雨の日のワインディングなら、コーナーの立ち上がりでFRのスポーツカーを一瞬だけ引き離すことができる優れものです。

が、すぐに直線で追いつかれます。。。


〜しまかぜ君のプロフィール〜

派手な外観はあまり好みではないので、あくまでもノーマル仕様の外観にこだわります。

「外観はどノーマル、中身は狼」が、しまかぜ君のコンセプトです。

一応最上級グレードなので、シートはモケット、パワーウィンドウとリモコンドアロックも装備しています。

しまかぜ君のエクステリアで、一番気に入ってるのが、ガンダムのデュアルアイを彷彿させるヘッドライト。

ちなみに、純正のセンターグリルはメッキ仕様でキラキラしていたので、納車前にボディー同色に塗り替えました。

派手気味だったエクステリアが大人しくなり、とてもすっきりした印象になりました。

さり気なく付いているリップスポイラーは、さり気ないけど、高速走行時に驚くほど空気を切り裂いてくれます。

軽トラは空気抵抗を全く考慮されていないので、リップスポイラーは必需品です。

ホイールはインチアップした14インチで、あえて男の鉄チンホイールにこだわります。

JECT製のマルチ穴の鉄チンは、見た目も引き締まるし、安っぽいアルミより剛性が優れます。

タイヤはYOKOHAMA BluEarth AE-01 155/55R14 69Vを履いています。純正は12インチなので、2インチのアップです。

大径ホイールと薄型扁平タイヤが、しまかぜ君のただ者ではない感をさり気なく演出。

もちろん、車高はノーマルです。

が、タイヤの外径が純正より小さくなったため、結果的に1cmほどローダウンとなりました。

この1cmのローダウン、常に空気抵抗と戦う軽トラにおいては、かなりの効果を発揮します。

内装は、タコメーターをインパネ手前の目立たない場所に設置しています。

タコメーターは、車好きには必須のアイテムで、軽トラの質素なインパネがとてもスパルタンになりました。

しまかぜ君のエンジンオイルは、新車で購入してからずっとWAKO'Sの4CT-Sを使い続けているので、レブリミッターが効く7800rpmまで軽々と吹け上がります。

ステアリングは、ミラ・イース用の高級感のあるステアリングに交換しました。

本革ではありませんが、わりと手元がしっくりするので、お気に入りの一品です。

ちなみに、私は地図を読むのが得意なので、あえてナビは付けていません。走行ルートを予習して走るのが好きなので、いざという時だけスマホの地図アプリに任せます。

代わりに装着したKENWOOD製のCD/USBデッキは、中々の優れもので、割と細かくオーディオのチューニングをすることができます。

最初からダッシュボードに埋め込まれている純正交換のスピーカー、後付けのツィーターと合わせて、音質にはとことんこだわる私の耳を、充分に満足させてくれます。

シートは純正のリクライニングなしの直角シートですが、ランバーサポート代わりのクッションとヘッドレストに取り付けたクッション、その他横ずれを押さえるために腰の両側の隙間に入れ込むクッションが、ほどよく体をサポートしてくれます。

さらに左足のフットレストのかさ上げと、ひざのサポートクッションを組み合わせると、快適なドライビングポジションになり、窮屈な軽トラでも4時間くらいノンストップで連続運転することが可能です。

しまかぜ君は、ヘッドライト・ポジョニングランプ・フォグランプはLED化しているので、夜間の視認性は抜群です。

LEDヘッドライトは、カットラインの調整がうまく出せたので、車検は通ります。室内灯もLEDに交換してあります。

ウインカー・テールランプ・ナンバー灯は純正のハロゲン仕様。

軽トラは高速道路の追い越し車線で、よく後ろの車からあおられるので、リア周りはあえて大人しくしています。

が、私のしまかぜ君は、追い越し車線で前を走る車に難なくついて行けるので、あおられることはありません。

もし、後ろから突っ走ってくる奴がいたら、すぐに道を空けます。これは、あおられないためのコツですね。

ちなみに、マフラーは近所迷惑を考えてノーマルです。なので、しまかぜ君は後ろから見たらただの軽トラです。


しまかぜ君は、ノーマル仕様の外観とはうらはらに、中身はがっつりハイパー化しています。

ピラーロールバーと、リーフアンダーバーを装着し、ヤワなボディ剛性を強固に補強。

ボディがカチッと引き締まり、鬼のような直進安定性を手に入れました。

横風なんて、へっちゃらです。

バッテリーは左右に1個ずつ搭載しています。

ツインバッテリーからの、パワーリアクターの送り込みにより、車全体に帯電している静電気を大幅に除去。

ロスの少ないスムーズな走りが可能となり、燃費や静粛性が格段に向上しています。

また、ヘッドライトの照度が上がり、オーディオの音質が良くなったので、ドライブがかなり快適になりました。

尚、追加バッテリーは後付けのインバーターに接続しているので、車両側との接続をオフにすれば、エンジンを切ったまま100V電源やUSB電源の使用が可能です。


もちろん、しまかぜ君はチューニングにより、パワーアップもしてあります。

燃調・燃料噴射・点火系のサブコンピュターをそれぞれ搭載。

メインコンピューターのチューニングROMは市販されていないので、サブコンピューターは重要なアイテムです。

さらに、ステンレス製のエキゾーストマニホールド、ファンネルエアクリーナー、サブラジエーターなど、軽トラではありえないパーツも装着しています。

スロットルコントローラーも付けているので、スポーツモードのレベルをMAXにすると、高速道路の運転はほんとに楽ちんです。

ただし、一般道でスポーツモードのレベルを上げすぎると、アクセルが過敏になり過ぎて、じゃじゃ馬に変貌します。

トルクも上がっているので、逆にエコモードでスロットルを渋くした方が、一般道ではしっくり走れます。

ハイパー化した、しまかぜ君のパワフルでトルクフルな走りは、新東名の御殿場ジャンクションから引佐ジャンクション間を、制限速度120km/hで弾丸のようにクルージングすることが可能です。

また、スイッチオンで四輪駆動となる機動力を活かし、ハード過ぎて泣きたくなるような悪路の酷道・険道の走破も、難なくこなします。

スイッチオンの4WDは、生活四駆なので車速60km/hまでしか使用できませんが、4WDがオンの状態なら、雨の日のワインディングを安全に早く楽しく走れます。

以上、軽トラのくせに、とんでもないポテンシャルを秘めたツーリングカー、しまかぜ君の紹介でした。

ちなみに、しまかぜ君の本名は、ダイハツのハイゼットトラックです。

先日、しまかぜ君のパワーチェックをするために、浜松市内の老舗のチューニングショップ、OKレーシングに持ち込みました。

工場内には、GT-Rを筆頭にチューニングカーが所狭しと置いてあり、軽トラごときですいません、って感じでしまかぜ君を託しましたが、スタッフの方がとても親切丁寧に対応してくれました。

さすがに軽トラのパワーチェックは初めてで、測定器のダイナパックの設定も、ほんとに苦労しながらやってくれました。

衝撃の映像はこちら。

名だたるスポーツカーに囲まれて、しまかぜ君は借りてきた猫みたい。

オートマで非力なので、最高出力と最大トルクの数値はあてにならないみたいですが、出力カーブとトルクカーブの特性はばっちり数値化できたので、プロの目から見たチューニングポイントについてのアドバイスもしてもらえました。

今後のしまかぜ君のさらなるハイパー化が楽しみです。


(追伸)

最近、ホイールを13インチにインチダウンしました。

14インチは見た目も格好よく、面白いほどハンドリングマシンですが、高速道路でのパワーロスが大きいので、向かい風の強風に立ち向かう新東名や伊勢湾岸道では苦戦を強いられます。

12インチは高速道路でよく転がりますが、ハンドリングがいまいちなので、車検用のタイヤと化しています。

結果、総合的なバランスを考えて、13インチに落ち着きました。

以下、勝手に12インチ・13インチ・14インチの総合評価を独断でしてみました。

タイヤの銘柄はいずれもYOKOHAMAタイヤで、
12インチ  BluEarth ES-32 155/70R12 73S
13インチ  BluEarth AE-01 155/65R13 73S
14インチ  BluEarth AE-01 155/55R14 69V
です。

燃費∶12㌅◎ / 13㌅○ / 14㌅△
乗り心地∶12㌅◎ / 13㌅○ / 14㌅△
転がり性∶12㌅◎ / 13㌅○ / 14㌅△
ウェット性能∶12㌅△ / 13㌅○ / 14㌅◎
ハンドリング∶12㌅△ / 13㌅○ / 14㌅◎
車検対応∶12㌅◎ / 13㌅✕ / 14㌅✕

結果、13インチが最も良好な性能を有しており、実際に履いていて特に不満な点はない優秀なタイヤです。

(おまけ)

しまかぜ君のフォトギャラリー。

ツーリング場所は、私の大好きな「近鉄特急しまかぜ」ゆかりの地、伊勢志摩です。

パールロード鳥羽展望台にて。

パールロード鳥羽展望台にて。

伊勢志摩スカイライン朝熊山頂展望台にて。

伊勢志摩スカイライン朝熊山頂展望台にて。

伊雑ノ浦の湖畔にて。

ともやま公園の桐垣展望台にて。


御座白浜海水浴場にて。

伊勢志摩スカイライン 一宇田展望台にて。

おわり。