こんにちは。
今日は腰痛の治療例を紹介いたします。
(患者) 大家さん、49歳、変態実業家。
(主訴) 腰痛。
(愁訴) 前立腺肥大、身体が極限にしんどい。
この患者さんは以前から坐骨神経痛の既往歴があり疲労
が蓄積すると腰部から右下肢に問題が生じておられます。
そして、今回は坐骨神経痛の痛みではなく「腰がヌケそう」
「ギックリ腰になりそう」といった状態が今年の1月から続い
ている状態。
また、長時間同じ姿勢から身体を起こす時に腰が悲鳴を
上げしばらくの間動けなくなるとの事。
初診での触診は手足を含め身体全体に熱が感じられました。
そこで、問診すると「年始から身体が非常に怠い」らしい。
患部の腰の所見はL4~L5の圧痛(坐骨神経痛)が診られる
くらいで腰部の緊張などは無かったです。
脈は全体に強く緊張が診られ沈んでいて中々の遅脈でした。
診断の結果は冷えによる傷寒が原因して腰痛を発症させた
ものとしました。
治療は病巣の寒邪を散らし寒邪によって体内に閉じ込めら
れていた陽気(鬱熱)を体外へ放散させる手技を行なった。
結果、「島ちゃん、身体が軽なったわ」。
体表の熱も退き今回の腰の違和感も取れていました。
(考察)
今回のような外感熱病である、軽度の傷寒のケースは数回
の治療で症状が改善される事がほとんどです。
寒邪による鬱熱が年始から少しずつ体内に充満していた
のですから相当身体が辛かったはずです。
ついでにですが傷寒による疾患群はカゼやマラリア、インフ
ルエンザなどがあります。
この患者さんの次回の御予約は5日後になりますが病が
ぶり返えしていなければ良いのですが。
何せこの患者さん、私の治療院の大家さんなんですが一昨
日からドバイ経由ドイツ行きの旅に行かれています。
ドバイで宝くじを買い、仕事でもないのに何しに月1でドイツ
に行かれるのかノーマルな私には理解できません。
いや、言えません(笑)。
おわり。
島川はり灸院
http://www.shimakawa-harikyu.com/