春先の疾患群(花粉症など) | 島川はり灸院(院長ブログ)

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堺市ではり灸院を営んでいます。
各疾患別に治療例を紹介しています。
はり灸の話を中心に日記も書いていきます。

こんにちは。

この1週間の間で気候も変わりだし春のほのかな空気が

漂ってきました。 ナイスです。

そして、同時に気候の変化に伴い耳鼻科や皮膚科が忙しくなる

のもこの春先の季節だと言えます。

花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹など

が春の代表的な疾患です。

これらの疾患を患う原因は体質的なものや生活習慣、身体の老化

(若年者も含む)など人それぞれ異なります。

しかし、この春先に上記の疾患の出現や悪化する場合は陰陽五行

でいう木乗火として現れているケースが非常に多いと言えます。

前回のブログでも紹介しました温病が今回の疾患群です。

冬の間の冷飲暴食や運動過多による身体の冷えが原因で肺や

胃腸が弱りきり直ぐに化熱せずに春先になってから化熱して花粉

症やアレルギー性鼻炎などを誘発する原因となっているのです。

治療は木乗火を抑え補金平肝に持っていく事で上記の疾患群は

治まっていきます。

因みに現在、蕁麻疹で治療に来られている患者さんが1人おら

れるのですが症状は順調に回復されております。

治療は右陰陵泉穴(補)、右解けい穴と左腕骨穴の(寫)を施し

腎の陰水の不足を補い胸の熱を取り去るように行なっています。

この木乗火にする「難経・七十五難」の治療法則は応用範囲

が非常に広いです。

また、今回の春先の疾患群だけではなく多くの難病にも効果が

見られる治療法則だと言えるでしょう(一筋縄ではいきませんが)。

おわり。

 

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