(男性) 35歳 会社員 堺市。
「主訴」 アトピー性皮膚炎(10代の頃から)。
「その他」 肩こり、頭痛、腎炎(幼少期)。
「症状」全身が痒い(特に下肢)。過去にステロイド治療を受けられて
いた。 現在は注射による痒み防止の治療を受けられていると
の事。
「治療と考察」
アトピーの症状は全身に見られました。
身体の部位により発赤している所、湿潤、乾燥、凸凹など。
治療はまず免疫力の向上に重点をおき辛抱強く体内の毒素
を取り除く事にしました。
初めは週2回ペースの治療間隔で行ないました。
1ヶ月が経過した頃から手足の内側の凸凹や発赤が薄れてくる
のを確認する。
4ヶ月後には手足の内外側の皮膚の状態もキレイになる。
背中やお腹、胸の皮膚も乾燥や発赤がかなり取れてきている。
本人の仕事の都合で週1回の治療間隔になる。
3ヵ月後、アトピーの症状は治まりました。
顔面部のアトピーが改善され喜んでおられました。
頚部や顔面部のアトピーは最後まで残るケースが多いです。
また、脂物や甘い物の摂取過剰は胃に熱を生みますので
アトピーには良くありません。
今回のケースは免疫力の低下(老化の進行)がアトピー(風熱湿)を発症
させたものと思われます。
また、体質的にも自然環境から自分の体を守る働きが弱いのだと思
います。
ですから治療はまず外界から体を守る力を少しずつつけていく事から
始めました。体を守る機能が働きだしてくれば風熱湿といったアトピーは
少しずつ自然と体内から消えて無くなっていきます。
自分の身体を守る機能とは? 分かりやすく言えば今回の場合、風に対す
る抵抗力。熱に対する抵抗力。湿に対する抵抗力になります。
アトピー性皮膚炎を患っておられる人の大半は上記のような原因で起こり
ます。風熱湿燥寒といった邪気の組み合わせの種類によってアトピーの
症状が異なってくるだけなのです。
島川はり灸院ホームページ
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