パパと娘と私とで公園へ

5才児
ぶらんこも最近は
自分で!と言い始めたので

親たちは
ヒマしながら日光浴


男の子と女の子がやってきて
座るところをねじねじ

あー、小学生の時にやったな〜

座るとこ高くなって
おもしろかったよな〜


女の子は自分で
すちゃっと乗って
立ち漕ぎもびゅんびゅん


男の子は
やっとこさ乗り込んで
ぐいぐい力を入れるが
ぶらんこはちっとも動き出さない


お母さんがやってきて


子「かかー、押してー」

母「いややー」

子「かかー、押してってばー」

母「いやや、今日は押さないデー」

子「かかーっ、3回くらいおしてっ!」

母「何で3回やねん、いやや」

子「おしてっ、おしてっ、おしてよおぉぉ」

母「うるさいっ
  自分でこがれへん奴は、ブランコのらんでええっ」

子「おしてっ、おしてっ、おしてえぇ。゚(゚´ω`゚)゚。」

お母さん、少し離れたベンチに行ってしまわれました

男の子は

かかっ!かーかっ!かっかーっ!
ねぇ、かかー!

途中、泣きを入れたりしながら
果敢に母を呼び

女の子は

「ママー、ママー!」

きょうだいじゃなかったのね

さっきのかかとは違う人に

「ママー!マ、マー!
 ◯◯くんを、おしてあげてええぇっ」

喉を手術したのかな

少し独特な発声で
いっしょうけんめい何回も
お願いをしてあげて

しかし
かかとママは談笑中


少し年上の女の子が来て

もっとねじねじのブランコに

何でこんなに高いのーっ

などなどひとりごと満載で

男の子たちとは
知り合いのようだけれど

それぞれ

何やかや発しながら
ぶらんこに乗り



娘が鳩をこわがって
なだめているうちに

ふと見ると

男の子がすいすい
ぶらんこをこいでいた

そうか

そういうことか

男の子にも
女の子にも

私は少し
かわいそうという気持ちを
持っていたけれど

そうか
そうか

大丈夫なのか

そうか
そうか

そういう風に

信じて

安心して

そばにいればいいのだなと

自分のひよこぶりが

はずかしくなる
出来事でした