来週の4月19日(日)には国立駅舎をテーマにした、100周年記念シンポが開かれます。基調講演は藤森照信東大名誉教授。パネリストは大内田史郎工学院教授や国立市長ら。私もその一人として登壇します。『国立三角駅舎物語』の執筆者としての役回りでしょうか。

 が、その藤森教授は突然参加がムリとなり、代わりに丁寧なメッセージと一文が送られてきました。

「まちの記憶の核になるもの。こういう駅舎があることは“幸せ”ですよ。」

 この言葉を見て私が思い出したのは、司馬遼太郎の瑠璃光寺を見上げて零したひとことです。

「長州はいい塔をもっている。」 (『街道をゆく』長州路より)

 歴史家や作家が語る、伝承への敬意。これは大事にしなければならない。そう心して登壇する来週です。