ビジネス小説版 ああ宇美高校 ~20歳成人式から始まる未来のストーリー~
このビジネス小説版は、2006年頃に、私が書き溜めてあったものです。
第一話から第五話までが当時のまま残っていましたので、世に公開することにしました。
タバコの描写が多いですが、設定としては、1996年を設定して書かれていますので、
どうか最後までお付き合い下さい。第六話から書き進めることも、検討中です。
#3 成人式にて・3
「やあ、元気か?みんな」笑い終えたところで、高級スーツ姿の誰かが現れた。尽誠が(カッコイイ…、誰なんだろう)と思っていると、こころは彼の耳を引っ張って言った。「亜賀津道理会長よ。ボケてないで、早く煙草でも吸って正気になって!」尽誠は、こころのしゃがれ声に気が付き、(私も私なりに苦しみ続けたのよ……)という裏のメッセージにまた泣きそうになった。こころは自分のホワイト・メシアという煙草を出して、尽誠に吸わせた。彼は小学生の頃、時々煙草を吸っていた(その後父に叱られやめた)ので、吸い方位は知っていた。吸うと意外と旨かった。イライラが止まり、心底びっくりした。こころは尽誠の右手を自分の右胸に当てて、言った。「あなたのこと大好き。色々あったんだけど、あなたがまた輝く(神の)メッセンジャーになることを願いつつ、私は私の道を行くわ。私、今、フリーなの。ね、今夜SEXしない?」コホン、と道理が咳をした。二人は慌てて離れた。道理はそこではっきりした声で大断言をした。「これから我々は、今までの苦しみや悲しみ、経験などを活かして、ボランティアをしようと思う。そして、実績が認められ、社会的信用が出来、人脈が増えたら、一気に会社にする。ここにいるみんなはボランティア・グループ『Runner』に参加してくれるよな?」
静まりかえった部屋に、大勢の人々が入って来た。芸能科にいた仲間達、2クラスの仲間達、3クラスの仲間達、4クラスの仲間達、そして先輩達並びに先生達や校長先生までもどやどやと入って来た。大騒ぎの中、道理は感極まって、大声を発して告げた。「みなさん、聞いて下さい。ここにいる全員に渡す大事なチラシを用意しました。まずはイメージを見て下さい。…、我々は、今は小さな城にいます。この城を、必ず大帝国にしていきましょう!私は獅子奮迅の努力を継続し続けることを、皆様に宣誓致します!ご協力を、どうかよろしくお願い致します」大きな拍手と、感動のため息と、抑えられない嬉しさの泣き声が湧き起こった。道理の両目には、涙が滲んでいた。
ボランティア・グループ『Runner』の活動開始宣言だ!続きます。
著:志麻流三朗
この作品は、フィクションです。
実在の人物や団体、その他我々の世界とは全く違う、別の星での物語です。




