少し日が経ってしまいましたが、

「マディソン郡の橋」
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、無事大千穐楽を迎えることができました。

プレビュー初日から大千穐楽までの間、劇場に足をお運びくださった全てのお客様、ご声援くださったお客様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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不思議なもので、日を追うごとにキャロラインの魂が私からすーっと抜けていくのを感じるといいますか、ずっと一緒にいた親友が遠くに離れていく感覚といいますか、最早あれは私だけど私じゃなかったんじゃないかとか、言葉に表しがたい感覚に、少し寂しさを感じています。

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父さん。母さん。マイケル。スティービー。家族と過ごすこの4日間の旅は、多感な少女にとっては緊張あり、怒りあり、喜びあり、涙ありの大忙しな4日間。その時はあまり分からないかもしれないけど、大人になって振り返ったときにそのひとつひとつの瞬間がどんなに幸せであったかをキャロライン自身が思い返す日が来る。どれだけ愛されて成長してきたかを知り、感謝し、そして自分自身も家庭を築き、母になる。感情の波も激しく心のなかは怒涛だったけれど、三時間生きた最後には、「感謝」の気持ちで穏やかになれる毎日でした。

演出家の荻田さんからは「キャロラインはまだ見ている世界が小さい」と稽古のはじめに言われました。この年になって、10代の感覚を呼び起そうと思ってもなかなか難しいもので、自分の力も追いつかず、正直苦しい時期もありました。子供にならなきゃ、でもなれない、みたいな。ある日、一緒に板に立つ皆様の目を見ていたときに、そこに映る私の姿が、紛れもなく10代のまだまだ世間を知らない少女であることに気付き、はっとしました。もう自我を張るのをやめよう、この素晴らしいキャストの皆様としっかり舞台上を生きれば、一緒に呼吸をすれば、私はキャロラインとして生きることが出来ると実感しました。それだけで、見える世界が小さく、大人は大きく見えた。いつも私は皆さんにキャロラインとして生かされていたなぁという感覚です。どれだけ皆さんに支えていただいたか、感謝してもしきれません。尊敬してやまない皆さんです。

他にいろんな役を演じることができたのも、本当に楽しかったです。ほんの少しですが、踊れたし🎶
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ラジオシンガーズ。




一人じゃなにも出来ない
の言葉が最後の最後まで頭の中にありました。



本当に沢山沢山お世話になった演出の荻田さんはじめ、クリエイターの皆様
いつも舞台を支えて下さったスタッフの皆様、
尊敬する、そしてどこまでも温かな共演者の皆様、
鳥肌が出るほど素晴らしい演奏をしてくださったオーケストラの皆様、
ご観劇くださったお客様、ご声援下さった皆様、
支えてくれた家族


文字では書ききれませんが、心からの感謝を。



始まりは終わり。終わりは始まり。
ここで学んだことを糧に、また精進して参りたいと思います。


本当にありがとうございました。
また皆様にお会いできますように。

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愛牛スティービーと。


島田彩