昨日は、所属している事務所の大先輩、柳家花緑さんの落語の独演会「花緑ごのみ」を観にいきました!!



落語を観に行くのは初めて。いつか絶対観に行きたいと思っていた落語。

聞いていたとおり、本当にすごい!!あーもう、はまってしまいそう。

落語家さんの細かい表情、仕草、語りで、そこにないものがはっきりと見えてくる。本当に圧倒されました。物語のすべてを、そこいる1人の落語家さんが創り上げているんです。落語家さん1人が、お客さんを巻き込みながら空間をどわーっと動かしていくんです。
こりゃすごいです。

私が立たせていただいている舞台では音楽、照明、衣装、小道具、セット…数えきれないほど様々な要素が一体となって、一つの物語を創り上げていますが、落語家さんが用いるのは扇子などわずかな小道具だけ。あとは仕草と語りのみ。しかも1人で何役も演じ分けます。衣装や照明が変わるわけでも、音楽が盛り上げてくれるわけでもありません。でも、はっきりと見えるものがあるんです。きっと、それだけ落語家さんにははっきりとその景色が見えているんだと思います。

身一つで、あれだけ空間を動かすことができるという凄さ。感服です。本当に素晴らしい。


あ、私って本当に色々なものに頼っちゃってるよな、素直にそう思いました。まずは、外側の要素に頼るのではなく、基本はそこにあり、だと思います。その人物の息づかい、質感、存在感。景色。

身一つで何かが見えてくる
そんな役者になりたいと、改めて確認することができました。生涯勉強ですね。本当に。


柳家花緑さんはお話のなかで、「物事を面白い(ラッキー)と思う癖をつけていけば、面白い(ラッキーな)ことは寄ってくる」とおっしゃっていました。日本人のほとんどは落語を見ずに死んでいくとお話されていましたが、そんななかで本当に偶然に偶然が重なって、あの場で花緑師匠の落語を観ることができて、これをラッキー!!という以外になんというのだろうと心底思いました。有り難いお話です。


家に帰ってきて、色々と落語について調べてみたのですが、ある程度の知識をつけた状態で、また観たい!!!
いつかまた必ず落語を観にいきたいと思います。



そして本日は、「レ・ミゼラブル」大阪公演の初日でした。
私は17日からの出演になりますが、それまで、いろいろなことを吸収したいと思いますキャハハ