お七夜とは生まれて七日目、子どもの名を披露する儀式のことです。

この日取りは、土地によってさまざまで、一般には七日目に行なうのがふつうのようですが、子どもの名は、祖父や叔父など年長者で、幸ある人から贈られるのがよいとしていて、方法は、あらかじめあげておいた、いくつかの候補のなかからえらんでもらい、奉書(楮の繊維で作った最上等の和紙)か、杉原紙(奉書に似て薄く柔らかい)を二枚重ねて折り紙にし、その中央に名を書き、三つに折って小さく包み、白木の台(または三方)にのせておきます。

それを里方の父母をはじめ親近者を集めて披露し、ごちそうにうつるのです。

自宅分娩の場合は、分娩後一週間くらいは、助産婦さんが産婦のようすをみながら、赤ちゃんのお湯をつかわせにきてくれますから、助産婦へのお礼も、この日にするのがしきたりです。

 

島田雄貴判決リサーチセンター