「前立腺がん」の新たな治療 細胞を「内側から狙い撃ち」5月から開始…平均余命の延長も報告「新たな「前立腺がん」の新たな治療 細胞を「内側から狙い撃ち」5月から開始…平均余命の延長も報告「新たな希望となる治療です」鹿児島大学病院が“PSMA標的治療”スタート2026年5月1日(金) 06:00進行した「前立腺がん」を対象とした新しい治療法鹿児島大学病院は2026年5月13日から、進行した前立腺がんを対象とした新しい治療法「PSMA標的治療」を始めます。放射性薬剤でがん細胞を「内側から」攻撃する治療方法で、従来の放射線を外部から照射する治療とは全く異なるアプローチが特徴です。日本では2025年9月に承認されたばかりの新しい治療法で、手術が困難な進行期の患者にとって、「大きな希望となる治療」として注目されています。放射性薬剤でがん細胞を「内側から」狙い撃ち—PSMA標的治療とはPSMA標的治療は、「放射性リガンド療法(RLT)」と呼ばれる治療法の一種です。放射性同位体を含む薬剤が、前立腺がん細胞の表面に多く発現している「PSMA」という目印に結合し、がん細胞の内部に取り込まれた後、ベータ線を放出してがん腫瘍を内側から攻撃します。体の外から放射線を照射する従来の外部照射とは異なり、がん細胞に集中的に作用する点が大きな特徴です。周囲の正常な組織への影響を抑えられることが期待されていて、国内外でその有効性が注目されているということです。臨床試験では平均余命が延長 痛みなど症状改善も臨床試験では、進行した前立腺がん患者のうちPSMA治療を受けた人の平均余命は15.3か月で、対照群と比べて4か月延長しました。痛みなどの症状改善や腫瘍マーカーの低下といった生活の質の向上も報告されています。「前立腺がん」どんな患者が対象になる?この治療は、すべての前立腺がん患者が受けられるわけではありません。対象となるのは、以下の条件を満たす患者です。■転移を有する前立腺がんで、少なくとも1種類のアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)による治療を受けた後、薬が効かなくなった「去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)」の患者■治療前の「PSMA-PET検査」で陽性と診断されていること■入院中、日常生活や排尿の管理が自立してできること■事前の採血検査で、基準から大きく外れた異常がないことPSMA治療は、検査と治療がセットになっていて、まずPSMA-PET検査を受け、陽性と確認された人だけが治療へと進む仕組みです。治療の流れと期間、副作用 生活への影響治療は通常、6週間隔で最大6回の静脈注射によって行われます。1回の治療につき3泊4日の入院が必要です。注意が必要なのは、投与された放射性薬剤を安全に管理するため、入院中の病室が「放射線管理区域」に指定されるという点です。そのため、治療中は病室への出入りや家族との面会ができません。主な副作用としては、倦怠感、口の渇き、吐き気、骨髄抑制(貧血・血小板減少など)が報告されています。特に骨転移が多い患者では注意が必要ということです。県内1500人が前立腺がんと診断 罹患率は全国より高い鹿児島県は高齢化率が高く、前立腺がんの罹患率も全国平均より高くなっています。県内では年間約1,500人が前立腺がんと診断され、約200人が亡くなっています。このPSMA標的治療の対象となる患者は、年間約80人発生すると推測されています。この治療前に必要な「PSMA-PET検査」を実施できる施設は、九州では九州大学病院、熊本大学病院、鹿児島大学病院の3か所のみです。これまで南九州エリアの患者は、検査のために県外へ行く必要がある場合もありました。鹿児島大学病院では、検査から治療までを同じ施設で一貫して受けることができるようになり、患者の負担軽減と、治療アクセスの向上につながります。「これまでにない新たな希望」鹿児島大学病院は、「PSMA標的治療は、“誰でも受けられる治療”ではなく、PSMA-PETでの陽性確認や治療歴など、一定の条件を満たした患者さんに提供される高度専門治療です。しかし、対象となる患者さんにとっては、これまでにない新たな希望となる治療です」とコメントしています。鹿児島大学病院によると、検査や、治療に必要な入院などもあるため「一概に治療費の目安を出すのは難しい」ということですが、PSMA標的治療は保険適用の治療だということです。また、治療に関心がある場合は、まず近くの泌尿器科へ相談するよう呼びかけています。「前立腺がん」の新たな治療 細胞を「内側から狙い撃ち」5月から開始…平均余命の延長も報告「新たな希望となる治療です」鹿児島大学病院が“PSMA標的治療”スタート | 鹿児島のニュース|MBC NEWS|南日本放送 (1ページ) https://share.google/tyovY1IDOSmuByC0X「前立腺がん」の新たな治療 細胞を「内側から狙い撃ち」5月から開始…平均余命の延長も報告「新たな希望となる治療です」鹿児島大学病院が“PSMA標的治療”スタート | 鹿児島のニュース|MBC NEWS|南日本放送 (1ページ) https://share.google/tyovY1IDOSmuByC0X