動物の生命を奪わないベジタリアンが理想的と思いながら、様々な事情により諦めている人も多いであろう。
そういう人達にアドバイスがある。
動物の生命を奪わないで、動物性食品を摂る方法がある。それは、副産物で、売れなければ廃棄されるであろう部分を食べることである。
スーパーの鮮魚コーナーに魚のアラが激安で叩き売りされていることがある。価格から推測すると、アラは副産物で、需要が少なく、売れなければ廃棄される可能性が高い(売れ残った肉などは、調理されてお惣菜コーナーで利用されるそうだが)。そういうものを食べれば、動物の生命を奪わずに動物性食品を摂取できるのではないか。
一方、高級スーパーでは、アラも高価だそうだ。ということは、セレブはアラの味を知っており、わざわざ買う。
次に、動物の生命を奪うのを減らす工夫がいろいろある。
無駄に浪費されている動物性食材がある。これをやめれば、健康にもよく、一石二鳥である。
動物を犠牲にしてわざわざ健康に悪い食品が作られることがよくある。洋菓子、霜降り牛(手みやげ、バレンタインデー、お中元お歳暮)などである。
そのようなものを買わない。あげない。もらわない。
洋菓子には、卵、乳製品が使われていることが多い。動物はともかく、和菓子も含めて、お菓子を摂取しないだけで、私たちはそれだけ健康になれる。お菓子を食べなければ、虫歯もできないのである。
この手のお中元、お歳暮をもらう機会があったら、お中元、お歳暮自体をお断りすることをお勧めする。今なら、ヤマト運輸の配達員の過重労働を理由にすることができる。
牛乳をやめてスキムミルクにする。
スキムミルクは、日本政府が、余剰農産物として、発展途上国に援助したことがある。もちろん、私たちが買えるスキムミルクは、価格を考えると余りものではないが、生乳として利用するより、保存の効くスキムミルクで利用したほうが、社会の面から見ても、無駄になりにくいだろう。保存が利くので、料理に使うのに便利である。
少食を身につける。
40代女性に推奨される蛋白質摂取として、大豆製品50g(豆腐なら1/2丁、納豆なら1パック)、卵3個、肉or魚200gと言われる。蛋白質60/日を、タンパク源の食品だけで計算しているのだろうが、他の食材にも蛋白は含まれるのだから、これは多過ぎだと思うのである。
過食で健康を害する人は実に多い。少食こそ健康に必要であり、少食になるには、よく噛む習慣をつけ、よく消化できるようにならなければならない。
食べる量が少なくなれば、動物食材も少なくて済む。
ラクト・オボ・ベジタリアンと、フィッシュベジタリアンと、霊的にはどちらのほうがマシなのだろうか?
私は、卵や牛乳を摂取するベジタリアンのほうがマシなのではないかと考えていた。直接動物の命を奪うわけではないからである。
しかし、シルバーバーチその他が肉食をやめるべきと言っている中身を検討してみると、畜産動物への残酷な仕打ちが、人間を霊的に遅らせる原因の一つになっていると言っている。一方魚は、ひどい環境だと耐えられず死んでしまうだろうから、畜産動物と同じようなことはできないであろう。
そのため、私は、霊的には、ラクト・オボ・ベジタリアンよりフィッシュベジタリアンのほうがマシなのではないかと思うのである。
ビーガンにはなれないが、なるべく霊的に正しいことをしたいという気持ちがあるなら、肉をやめて卵、牛乳、魚はOKになるのがよいし、もっといいのはさらに進んで、牛乳、卵をやめて魚介類の摂取にとどめるのがよいと思う。