夫の羽毛布団が寒くなってきたので買い替えた。
羽毛を採ることは、水鳥を苦しめる行為である。したがって、人工羽毛布団を選択した。
洗える人工羽毛布団(ダブル) エクシードダウン 9,980円
軽くて暖かくて気に入っていると言う。
もし私が買い替える場合はエクストラダウン。防ダニ加工してあること、側生地が綿100%であることがその理由である。夫はダブルだが、ダブルがなかったので。
エクストラダウン掛け布団 シングル 4,612円
そこで、人工羽毛布団について考えた。
「羽毛を越えた暖かさ」という宣伝だが「同じ厚みなら羽毛より暖かい」という意味であり、人工羽毛布団は薄いので、質の良い羽毛布団には劣る。寒い地方で人工羽毛布団1枚でしのぐのは無理と思う。
逆に言えば、厚みを出せないダウンジャケット、ダウンコートは、ダウンを越える暖かさであると予想される。洗えるし。
プリマロフト ジャケット
¥30,800
楽天
人工羽毛布団で寒くなる構造上の問題がある。
- 軽いので、布団と身体の間に隙間ができて外気が入ってくる。
- 縫製に問題があると、中綿が寄ってしまい、中綿のない部分が寒くなる。
1について。
羽毛布団というのは、羽毛布団の上にウール、アクリルなどの毛布をかけて暖かい空気を逃がさないようにするのが正しい寝方である。
それで、今までと同様、布団の上に毛布をかけているので、身体に密着し、寒気が入らない。
逆に、重みを外したり、布団カバーを変えれば涼しくなるので、幅広い季節で使用可能と思う。
2について。一般的な羽毛布団の構造は、立体キルトになっている。一層立体キルト
と二層式とでは、二層式キルトのほうがやや暖かいようである。そこで、キルトがしっかりしていそうな商品を選んだ。
人工羽毛布団シングルの値段は5000円程度、高くて2万円。羽毛布団は、少なくとも3万円は出さないと、まともな質の布団は買えないと言う。日本製でも、原材料の羽毛は輸入に頼っており、その9割がアジアの羽毛(特に中国)だから、ポーランド製など、羽毛の名産地であるものがいいようだ。コストを落とそうとすると、飼育環境が悪くなり、羽毛の質が落ちるという。
価格差が大きい上に、羽毛布団は、長持ちさせるためには丸洗いに出さなくてはならないし、経年使用で劣化する。一方、人工羽毛は自分で洗えるし、耐久性は相当のようだ。
浮いた費用を、良質の毛布や暖かい布団カバーにまわすなど、考えて工夫すれば、同じコストで、羽毛布団に匹敵する暖かさは十分可能と思う。東京西川のHPを見たら、15000円の毛布カバーがあり、めちゃ暖かい!というレビューがついていた。
他の生き物を害さないようにする心がけは、動機に応じて、霊性の向上をもたらしてくれるであろう。羽毛製品を買うのをやめ、人工羽毛製品にすることは、菜食主義者になるよりも容易と思う。