お米の消費が、落ち込んでいる。お米の価格も低下している。農産物などの穀物の自給率も40パーセントを切り込むまでに落ち込んだ。その一方でというか、そんな中で、世界的には異常気象などで穀物生産の落ち込みにより需給逼迫感に加え、バイオ燃料に回されるなどして価格は上昇高騰している。
 この反面的なことは、何を意味しているのだろう。
 おかしなことだが、私の目にはこんなふうに映る。まるでテーマパークを作ったけれど客足が伸びない感じ。マンションを建てたけれども入居者がいないようだとも言えるし、地下駐車場を作ったけれども使用されないとか、あるいは人が都会に流れて地方が寂れていく様が、食糧事情に現れているように思える。
 
言ってみればそれは、食事をしているのに借り物の食事をしているみたいなものである。
借り物の食事をしていて,本当の食事をしていない。それ故に消費が落ち込み価格も下落し、他方では需給が逼迫し高騰するという、おかしな現象が起こることになる。
 テレビのバラエティー番組では食事をおもちゃみたいなことをするし、子供などは箸を使いこなせないとか、朝食抜きに食前食後の挨拶などの食育教育も必要になってくる。
 食事というものを、今日では味わうということに重点を置いているきらいがある。そのためにこうした矛盾した状態になっていると思われる。
 私たちが生きるという上で食事の何であるかを、今は良く知る必要がある。