海外の三つ子のYouTubeで

「生まれが数分の差で子どもに優劣をつけたくないから、18歳に初めて生まれた順を告げる」という動画を見ていた長男。


長男「俺と弟はどっちが先なん?」

母「いや普通に、あんた先に生まれてるやん。あ、でも順番違えば逆かもね。」

長男「もどるやつ?」

母「そうそう、なんでうまれたかしってるんやんね?」

長男「しってるで。」

母「一回出てるけど、正真正銘、父と母の子やで。」

※うちの子どもたちは、顕微授精でさずかりました。長男→周期通り胚移植、次男→凍結胚移植。

わりと、小さいうちから、「父も母もどうしても、君たちに会いたくて、使える科学の力は使わせて貰った。とても低い確率のなかから有り難いことに、うちに来てくれて感謝してる。」と伝えていた。

長男「母はまじで、なんでもそのままいうな」

母「せやな、自分の価値観の中で、優先したいことがあるからな。オブラートはもちあわせてないわ。体外授精だろうが、養子だろうが、うちに来てほしい、という親元に子どもがきてくれたらいい、自然分娩だろうが帝王切開だろうが(私は予定帝王切開)、赤ちゃんが無事に生まれたらいい。粉ミルクだろうが、母乳だろうが、、、」

長男「くそどうでもいいな、育てばええもんな。。。

そういえば、大きいお婆ちゃん(私の祖母)なくなったとき、おばちゃん(私の妹)に『お姉ちゃん、なんでもダイレクトにいうな!』って引かれてたもんな。

たぶんな、おばちゃんやったらな、『お婆ちゃんはお星さまになったから、燃やして煙をお空にかえして、お空から私たちを見守ってくれるんだよ。』って俺に説明すると思うねん。お母さん、保育園児の俺に普通に、『人が死んだら土に返すから燃やすねん。土になって、植物になって、木の実になって鳥が食べてってつながるねんけど、燃やさないでそのまま置いてたら肉やから腐るねん。』っていうてた(爆)。」


いやさ、だって、長男はいつだって「本当のこと」がしりたい人やん。

彼は、口が固いから信頼して、基本的にいつも本当のことを伝えてきたし、これからもそうする。


ただ、やっぱり「価値観」に、親の影響はあるなー、と感じた。



朝から兄弟ゲンカ、義母が仲裁に入ろうとする。


長男に「また次男くんが学校いかへんいいだしたらあかんから、、おこりな!」


長男、当然余計怒る。


「私が聞くので、、」で、義母にはお引き取りいただく。 もはや、義母の言葉は仲裁じゃないし。


二人にちゃんと話きいたら喧嘩の原因はくっそしょうもない、テレビの取り合いレベル。

長男がしつこく怒っていたのは、「なんで!?学校いかれへんとかしらんやん。いかへんかったらいいやん。」


せやな。聞き分けのいいほうに我慢をさせるとかおかしいな。私もそう思う。


長男は、当たり前に毎日登校する。

「なあ、長男はさ、なんで学校いくん?」

「勉強しに」

「なんで勉強してるん?」

「将来の選択肢をひろげるため」

※長男は将来なりたい職業はない、稼げる大人になりたいだけ。

「せやな、学校にいくのは、長男にとって

稼げる大人になるための手段の一つやもんな。私もそう思う、自分の目的のための手段が学校じゃないなら、わたしは、ぶっちゃけいかなくてもいいと思ってる。おばあちゃんな、学校に行くことをゴールにしてしまってるな。長男はそれがおかしいと思ってるからいま、腹立つねんな。」

このへんで、長男がおちついてくる。


次男は、小競合い後「もういいわ。」で、タブレットでYouTubeみて切り替え済み。


義母も、子どもを思ってしてくれてるありがたいこと。

だけど、とりあえず学校にいってくれたら自分が安心やから、になってる。休めば「勉強が遅れる。」と心配する。


毎回私が返す言葉は

「メンタルが不安定で登校したって授業なんか頭に入らんから勉強遅れるのに差はないです。

だれも自分のことわかってくれへんって落ち込んで長引いて、更にトラブル起こすだけ。休んで充電できるならしたらいい。

学校で人との関わりを学ぶように、次男は自分との関わりを学んでる。今なら失敗もたくさんさせてあげられる。」


なんでやねん。

いつも、

「いじめられる」

「将来、不幸になる」

が、前提やねん。


夫が転職するときも、わたしは、

「給与レベルはともかく、経験ありで

人あたりのいい、人格的に問題なさそうなおっさんやし、再就職決めてはきますって。」といいつづけた。


これも「きまらなかったら」が、前提。


当時、夫に「お母さんはもう少し我が子を信頼してあげてといいたい。」とぼやいた。


不安が強いといえばそれまでやけど、子にも孫にも過保護やし、これは

「信じていない」

が、原因やな。


「信じていない」ってやっかいやな。一見、子供や孫思いの優しい人に見えるもんな。



おしえてもらったこと

もうすぐ命の灯火が消える父へ

①親は先に死ぬ
ずっと近くにいる友達を大事にしろ

②親を踏み台にして進め
俺は踏み台にされた

モラハラDV野郎やったけど、①②ほんまの話やわ。

だけどおとん、②はできへんかったな。
おとんの事業傾いてる中、ばあちゃんパチンコで借金するし、なんもしらん世間知らずな15の私は家族の為にて、登校前に朝3時から時給1000円ちょっとで毎日働いて給料全部渡したんやで。赤字補てんになってたんやな。もうすんだことや。ええんや。

大人になって
私は体外受精で可愛い子ども二人産んだで。
不妊治療はおかんにも誰にも言わんかった。ただ、治療費稼ぐのに、休みの日も働いた。我が子に会いたい。「自分の為に」わたしの気持ちはわたしのものやから。

産まれた子どもは、発達障がいあってややこしいけど、かわいいわ。わたしの自慢のがんばり屋の子らやで。

おとんも私ら姉妹かわいいって思ってたんやろな。愛情のかけ方わからんかったか?感謝のしかたもわからんかったかな。色々あったな。

①はずっと大切にしてる。これからもそうするわ。


ありがとう。