shima-tの 中学校道徳研究

shima-tの 中学校道徳研究

テレビ番組を活用した中学校の道徳授業を提案しています。

道徳の授業に使える番組は?そのワークシートは?

道徳の授業に悩む中学校の先生ぜひご覧ください。

中学・道徳・資料・指導案。

いまどきの中学生に説得力のある「道徳」の授業を展開するのはタイヘンです。でも今のこの世の中、学校で子どもたちの「心」を育てる道徳的なアプローチはますます重要です。

     何かよい手は・・・?

そこで私が在職中に実践したのはテレビ番組の活用です。課題もありますが、今最も効果があるのではないか、と思います。そこで中学校の「道徳」の授業に使えそうなテレビ番組を日々探しています。このブログはその記録です。実際に教材として使用を想定したテレビ番組とそのワークシートは私のHPをご覧ください。

・番組評価(道徳授業に使えるか?)は☆5点満点です。

11月26日放映のこの番組、自動車整備士養成学校の学生たちが蘇らせた旧車、のお話でした。40年前の動かないフェアレディZを役立てて欲しい、と整備士学校に寄付した老夫婦。持ち主は事故で亡くなった息子。豪雨被害で水没までしてしまった形見の車。それを蘇らせた整備士学校学生たちの思いと取り組みに心打たれました。「思いやり・人間愛」の素材にどうか、と番組のワークシートです

12月7日放映のこの番組、スマートフォン使用時間30分制限、という北海道函館市にある進学校学園寮。現代人の暮らしに不可欠なスマホを制限された彼らはどんな青春を送っているのか?という興味深いドキュメンタリーでした。それはかわいそう、私にはムリ、という中学生みなさんでしょうか。スマホとの向き合い方を考える機会に、と番組のワークシートです

12月7日放映のこの番組、鳥の鳴き声を観察研究し、『僕には鳥の言葉がわかる』の著作で注目される動物言語学者・鈴木俊貴さんを紹介する回でした。長野・軽井沢で森の中に分け入り、シジュウカラの観察に明け暮れる鈴木さん。鳴き声の意味を解き明かしたその持続研究力に圧倒されました。個性の伸長に格好の素材では、と番組のワークシートです

学活や学級・学年便りのネタになりそうな話題を・・・。

「学校生活」の話題に関しまして。

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  やり抜く粘り強さと諦める勇気  中学生 (神奈川県 14歳)

 

 学校生活を送る中で知ったことがある。それは「諦めないことの大切さ」と「諦めることの大切さ」だ。
 例えば、英語や数学など苦手な教科から逃げず、諦めずに続けることで、成績が伸びたり、乗り越えられたりすることがある。
 その半面、できないことに無理に取り組み、心や体に傷を負ってしまうこともある。そこで出てくるのが「諦める」という言葉だ。
 何かの夢をかなえるためには諦めない気持ちが大切だが、取り巻く状況や気持ちを見極め、時には自分を守るために、諦めた方がいいと判断することも必要になってくる。
 大切なのはバランスをとりながら、自分にとって最善の選択をしていくことではないだろうか。そういった姿勢が、学校生活や人生をより豊かなものにしてくれると思う。
 「やり抜く粘り強さ」と「諦める勇気」。その両方を大切にしながら、しっかりと歩んでいきたい。

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時には自分を守るために「諦める勇気」も大切なのでは、という中学生でした。

この1年、いろいろ諦めずに頑張ってきた中学生のみなさん、でしょうか。

その中で、頑張れなかった、諦めてしまったこともあったと思います。年末にその時を振り返り、「諦める勇気」であったなら、ぞんな自分を肯定しても良いのでは、と思いました。

学活や学級・学年便りのネタになりそうな話題を・・・。

「スマホ」の話題に関しまして。

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  スマホの使い方 自ら意識して  中学生  (神奈川県 14歳)

 

 最近、学校や町でスマートフォンを見ながら歩いている人をよく見かけます。中には、友だちと話す時間よりもスマホの画面を見ている時間の方が長い人もいます。とても便利なスマホですが、使い方を間違えると、大切なことを見失ってしまうと思います。
 僕もスマホを使っています。ゲームをしたり、動画を見たりしていると、あっという間に時間がたちます。夜更かししてゲームをしたら次の日とても眠くなったので、健康にも被害が出てしまうと思いました。僕は母と相談して、22時以降はスマホを使えない設定にしました。
 スマホはとても便利な道具です。でも、使う時間や場所を自分で決めてコントロールできるようになりたいです。そして、家族や友だちと直接話す時間も大切にしたいと思います。一人ひとりがスマホと上手につき合えるようになることが、社会にとって大切だと感じます。

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オーストラリアで今週10日、世界で初めてとなる16歳未満の子どものSNS利用を制限する法律が施行となりました。

今のところ、日本では考えられない法律、でしょうか。スマホとのつき合い方が試される冬休みとなりそうです。

8日放映。路面電車の街・広島。今も走り続けている「被爆電車」。その時運転を担っていたのは15歳前後の女学生。原爆投下のわずか3日後、焼野原に電車を走らせたのも少女たちだった。あれから80年、ようやく探しだした元女学生の方々の思いを伝えるドキュメンタリーでした。戦争を語り継ぐ出来事として、今の中学生にも伝わるものがあるのでは、と視聴しました。

・番組評価~☆☆☆

7日放映。「スマートフォンを使えるのは午後11時からの30分」という北海道函館市にある進学校の高校生寮。現代人の暮らしに不可欠なスマホを制限された彼らはどんな青春を送っているのか?という興味深いドキュメンタリーでした。30分だけの使用、というのは現代人にとってあまりにも短すぎる制限で、それはかわいそう、という状況でしたが、スマホとの向き合い方を考える機会にはなりそうな20分でした。

・番組評価~☆☆☆

7日放映。鳥の鳴き声を観察研究し、『僕には鳥の言葉がわかる』の著作で注目される動物言語学者・鈴木俊貴さんの回でした。長野・軽井沢で森の中に分け入り、シジュウカラの観察に明け暮れる鈴木さん。「ヂヂヂ」は“集まれ”、「ジャージャー」は“ヘビが来た気をつけろ”といった鳴き声の意味を解き明かしたその持続研究力に圧倒されました。個性の伸長には格好の素材では、と視聴しました。

・番組評価~☆☆☆☆

学活や学級・学年便りのネタになりそうな話題を・・・。

「進路」の話題に関しまして。

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  夢を形に 結婚式のプランナーを  高校生  (奈良県 16歳)

 

 「ウェディングプランナーという仕事はAIにはできないんです」
 見学した専門学校の先生の言葉です。この仕事は、人の感情や思いを表情や動作などから読み取る必要があり、それは人間にしかできないことだから、と説明されました。
 人生最高の瞬間は人間にしか作れない。夢をもって仕事ができる人間だからこそ、夢を演出できる。両親の結婚式の話やドラマから、ウェディングプランナーになりたいと思っていた決意が固まりました。
 きれいで正しい言葉を使って、話したり書いたりするのは苦手です。でも、夢を形にする仕事には絶対必要です。身近な人と積極的に会話をして、丁寧で相手を思いやった発言で、豊かな人間関係を築いていきたいです。人間だからこそ、私だからこそできるウェディングプラン、絶対作りたいです。
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それはAIにはできない仕事、と 結婚式のプランナーになる決意の高校生でした。

AIによってその仕事がなくならないか、という問題は、今どきの中学生が考慮しなくてはならない進路の課題でしょうか・・・。