こんにちは

現役保育士&親子心理学専門士の織田侑里です

子どもや大人が楽して生きられる社会にしたいな...

どなたかの探している情報のお役に立てればいいな...と思って様々なジャンルで発信しています。今日もお読みいただきありがとうございます!

 

 

 

 

子育ての悩みのひとつにおもちゃの貸し借り問題があります。

 

我が子が使っているおもちゃを他の子も使いたい。使いたいから取り合いになる。

 

そうなった場合大抵は、「沢山使ったから、この子に貸してあげて。」もしくは、我が子からおもちゃを取り上げて相手にあげる。などの対処法を取ります。

 

譲ってもらった相手のお子さんは欲しいものが手に入って大喜びするでしょう。

 

でも我が子はどういう気持ちになったでしょうか....。

 

 

おもちゃを貸せない我が子が悪いのか?

おもちゃを貸せない我が子をわがままな子にしたくないから、おもちゃを相手に貸すのか?

 

ではどうしたらよかったのか。

 


満足いくまで遊んだ経験が何度もあれば、貸せるようになります。


どういうことかと言うと・・・・。
途中で〇〇ちゃんにも貸してあげようね と言って無理やり他の子に渡してしまう場面は子育て中はよくみかけます。

お友達におもちゃを貸してあげられる優しい子になって欲しいですよね。

でも現実の我が子は相手の子におもちゃを貸せないでいる。大人はそんな態度の我が子を見て、なんて「わがままな子」「意地悪な子」「思いやりがない子」と声に出してしまいます。

 

我が子の気持ちより相手の子優先で、我が子の気持ちは無視ですよね。我が子を言いくるめて無理やり奪い取り、相手の子に貸せた...親も喜んでいる...あぁよかった。と大人が思いたい。大人がそう思いたいがゆえの行動です。


満足いくまで遊んだら貸せるようになりますから、満足いくまで遊ばせるという経験を毎回させて下さい。
相手の子が欲しがったら、「今□□ちゃんが使っているから待っていてね」 と大人が言えばいいです。相手の親の顔色をうかがう必要はありません。

 

こちらがそういう態度に出ると、相手のお子さんは凄く泣くだろうし怒ると思います。それをなだめようと、相手の親も「ちょっとでいいから」と交渉してくると思います。
 

それでもそのおもちゃに執拗なようなら、他のもので待っていてもらうように交渉してみてください。相手の親の視線がものすごく痛く感じるかもしれませんが、満足いくまで遊ばせる体験、我慢したら貸してもらえたという体験。どちらも心の成長には大切なのです。

 


そして、もし、我が子が相手の子におもちゃを渡せたら、すごくすごくすごーく褒めてあげてくださいね!

 

 

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繰り返し言いますが、子どもの育ちや優しさは遊びの中でも成長します。

 


無理やり渡すと、その場では解決したように見えても、大人が見てないところで、「返せよ!」が勃発します。

 

優しさや我慢強さは言葉で教えても身に付きません。言葉と行動があり、かつ繰り返しがあって身についていくものです。

 

大人が嫌いな苦手な繰り返し伝える。というのをしないといけません。

 

こんだけ言ったから大丈夫だろ。わかるだろ。は特に子育て中は通用しないのです。