このブログアップでお話したダルマさん。




徐々に薬への欲求が減退してきていて、
「薬ほしい」と言ってきても、それはもうダメ元って感じのニュアンスだった。。


私たちが「この状態では使えないよもやもや」と言うと、
「わかってるけどさ」とすんなり諦めて、落ち着いてたのに。。




ダルマさんとは初対面のクソ医者が、
「お薬を飲ませて痛みをとってあげないと、可哀想じゃないですかムキームカムカ」という謎理論で、富士山のようにいろんな薬を置いていったもんだから、さあ大変驚き驚き驚き

冷蔵庫にはモルヒネまで常備。。



いや、、
本当に痛むんなら、そりゃ痛み止めもやむなしだよ。


本当に、耐えられないほど
痛むんならね。。




クソ医者、ダルマさんにまんまと騙されたってわけ。。
さすがだね、ダルマさん。




まったく、

何年医者やってんだか。。




患者が全員善人なんて、そんなことはありえない。



患者は時として嘘つきで、卑怯で、下品で、暴力的であり、わがままで、差別的だ。


それを見抜く目を、
医療・介護関係者は持たないといけない。



医療や介護は、
青い理想論だけで展開できるほど甘くはない。





ダルマさんはどうなったか。。




私が部屋に入るなり、
「待ってましたびっくりマークびっくりマーク早くびっくりマーク 早く薬をびっくりマークびっくりマーク 薬ちょうだいびっくりマークびっくりマークびっくりマークと叫んでる。腕を振り回してる。



頭痛やら何やらを口早に、大声で多弁に訴える様子を観察しながら、まずはバイタルチェックしよかと物品をバッグから出す。。



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なんで薬くれないのびっくりマークはてなマーク  早くくださいよ、待ってたんだからムキーびっくりマークびっくりマーク


ヘルパーさんに聞いても、新しい先生(クソ医者)に電話しても、みーんな「看護師さんに言って」って言うのびっくりマークびっくりマークびっくりマーク


なのに、なんでくれないんですかムキームキームキー


あーーーーーー薬びっくりマークびっくりマークびっくりマーク薬が欲しいびっくりマークびっくりマークびっくりマーク💊   死ぬーーーーびっくりマークびっくりマークびっくりマーク




バタリアンか。

「脳みそくれー」ってやつ。。




私が「まずは血圧とか測って、身体の状態をみないとお薬は飲ませられません」と言っても、錯乱状態に近くてほぼ聞こえてない凝視


…………ったく、誰だよ、
こんな状態に戻しやがったバカは。。


心のなかで舌打ちをする。



「血圧なんて大丈夫だから、そんなことはいいから、もう早く薬を飲ませてくれムキーびっくりマークびっくりマーク
「患者がもういいって言ってんだから、今すぐ薬を飲ませてくれ ムキーびっくりマークびっくりマーク」と叫ぶように言い続けるダルマさん。



【私

ダルマさんびっくりマーク 聞こえるびっくりマークはてなマーク


私は看護師ですびっくりマークびっくりマーク

たとえダルマさんがいいって言っても、ダルマさんの状態ではすぐにお薬はあげられませんびっくりマーク


ダルマさんの大事な生命に向かい合うってのは、そういうことです。


そんな、

無責任な真似はできないびっくりマークびっくりマークびっくりマーク

 
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私は初めて、ダルマさんと向かい合って大声出した。
怒鳴ったと思われても仕方ない声量だった。
自分でもわかった。


ベッド上で、動く腕を振り回してベッドに叩きつけながら叫ぶダルマさんに覆いかぶさるような格好で、真っ向からダルマさんを見て、そして言った。



こんなことでビビるか。




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………………………………真顔





ダルマさんは黙った。



私もこの隙に、バイタルチェックなどを済ませた。






私は思った。

この状態で、ドクターコールしたろか。。



私たちの警告を無視して、

薬を富士山のようにおいていったのはあの医者だ。


ならば、
あの医者に対応を依頼するのが筋でははてなマークと。





でも、すぐにその考えを否定した。


あんなクソを召喚したところで、
なんの役にも立たないどころか、さらに私たちの負担が増え、ダルマさんにも不利益になるだろう。。




そして、私はさらに思った。



ダルマさんは、本当に
身体が痛いんだろうかはてなマーク




お薬をあげる💊




整腸剤だけな。。



整腸剤と痛み止めの小袋は別個だったから、
まずは整腸剤だけを自分で開けてもらって、自分で飲んでもらう。


「飲ませてくれ」と仰向けのままで大口を開いていたが、あいにく私はそこまで優しくない。


ご自身でできることは、極力ご自身で。
目も手も離さないが、声がけしながらご自身でやってもらうことこそ、看護だと私は思う。








さあ。
整腸剤を飲んで30分。。



なんでもない雑談したり、今後の不安とかいろいろお話を聴きながら、足とか身体をマッサージしているうちににっこり



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楽だあ、、ああ、本当に楽になったよ。。


痛くなくなった、ありがとう。

……なんか眠くなってきたよ。。




涙ぐむダルマさん。



ダルマさんは不安なのだ。

不安で不安でしかたがなくて、怖いのだ。



不安や恐怖は痛みを増強する。




それは、薬でやわらげることはできない。










ダルマさんは超不眠だが、
私が退室する時にはもう眠っていた。




ダルマさんの話をろくに聞くこともなく、
うわべだけの訴えを適当に聞いて、判を押したように誰にでも同じ診察をする。


なにかっつーと、わんさと薬を出して、
薬の副作用をさらに違う薬で抑えようとする。




患者の身体が痛んでいるのか、心が痛んでいるのかすら分からない、診察できない医者。





こんな医者の世話になんてなりたくないね。




つーか、終末期って医者、、要る?


なんもできないのに、要らない気がするけどね。
医者が入ってくるのと、話が一気にこじれる気がしてる。



私が死ぬ時は、医者は呼ばない。
ろくな死に方出来ないって、わかったから。