今のテレビって。


ボタンひとつで、

YouTubeもNetflixもアマプラもTVerも

何もかもが見られる




私が小学生の頃には

考えられなかった進化だし。


それと同時に人間から

「我慢」を奪ってる気がする。




テレビって一方的なメディアだから、

曜日も時間も指定されてて、当然のことながら自分は配信に参加できない。



でも、今はそれも出来たりするし、

そもそもつまらん番組を暇つぶしに見たりしなくても、長ったらしいCMを待たなくても、

テレビのために自分の予定を変えなくても

良くなった。



つまんないと思ったらすぐにチャンネル変えて、

好きなものを好きなだけ、好きな時間に見られる。





これって自己管理が出来る人には

最高だけど、

そうでない人や子どもには

最悪だと私は思う🤔気づき




私がそう強く思うようになった、

息子のエピソードを話そうと思う。。







息子はもともと、

「やりたい」と思ったことは

やってしまうタイプ



流石にここ最近はだいぶ分別もついてきたけど、

そこはまだまだ小学生男子。



時間を忘れて友だちと遊びまくり、

帰宅が遅くなって私が様子を見に行ったことも

一度や二度じゃない。



まあ、その程度なら、

「子どもだからな」で済むけど。




息子が自分でやりたがり、

頑張っていたスイミング。



YouTubeを見て、すっぽかした。

故意に。



しかも、

私が自宅用カメラで

確認していなければ、

スイミングに行ったと

嘘を吐くつもりだったらしい。



タオルはきれいにたたまれたまま、

水着も帽子も濡れておらず、スイミングバッグを開けた痕跡がないことくらい、親なら気付くよ。




そこまでして、

YouTubeが見たいのか。。



私は呆れてしまった。





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【私】

ねえ。

私を騙してまで見たYouTube、おもしろかったはてなマーク


ねえ。

私に嘘を吐いて、お金かかってるスイミングすっぽかして見たYouTubeで、今日は何を得たのか教えてよ。




私は息子にそう聞いた。

聞かずにいられなかった。


息子はうつむいて黙っていた。




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【私】

泣いてんのはてなマーク

ああそう、、そんな泣くほどYouTubeみたかったんだ、ごめんごめん。


そんなに見たいなら、もう一切合切止めようか。

野球もスイミングも剣道もZ会も止める。


そしたら、死ぬほどYouTube見られて幸せでしょはてなマーク



私は半笑いだったと思う。

呆れと憤りが、

口元や顔を引きつらせているのがわかった。



努めて口調はやさしく、やわらかくしていたけど、

内心では

「このクズ野郎」と思っていた。




【息子】

嫌だびっくりマークびっくりマーク 嫌です、止めない、、ごめんなさい。。

 
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【私】

あなたは私との約束を守らず、嘘まで吐いて、私を騙そうとした。


なんで私が、そんなあなたとの約束を守らなきゃならないはてなマーク 

自分は嘘まで吐いて、約束よりやりたいことを優先するけど、私には約束を守れってことはてなマーク


おかしな話だよ、それは道理が通らない。



こういうことって、

他の子もあったりするんだろうか🤔気づき



息子は今、絶賛反抗期まっただ中。

嘘を吐いたり、親には言わない子どもだけの世界を作りたがったり、親の話を突っぱねたりとか、、


いろいろあるって聞いたけど。








夫が帰宅してから、

そのことについて話した。


その日はやたらと帰宅が早かったので、

息子もまだ起きていたにっこり




一部始終を黙って聞き終えた夫は、

でっかいため息とともにぽん、と

テレビのリモコンを

息子の前に置いた。



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【夫】

……ずっと見とけ、アホ。



ものすごい呆れ顔でそれだけ言った後、

何事もなかったかのように食事し始めたスプーンフォーク



ごめんなさい赤ちゃん泣き、と

泣きながら謝る息子に一切視線もやらず。




私は息子に、

日常生活に支障をきたすほど

YouTubeを優先してしまっている

今の状態は、

病的であると話した。



これは

【依存症】

であると。。



息子は泣きながら話を聞いていた。

「ぼくも見ないようにしたいと思うけど、見たくてたまらなくなって、見てしまうんだ」赤ちゃん泣きアセアセ




それを聞いた夫が息子に向き直った。



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【夫】

お前な、このままでええんかはてなマーク


それ、恐らく何回か同じことやっとるやろ。


このままやとお前、何者にもなれへんぞ。




それから、こう続けた。




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【夫】

お前が、ホンマに船乗りになりたいなら。


何があっても約束は守れ。絶対に嘘は吐くな。そんな奴に艦と命なんて預けられん。

艦、沈む。殺されてまうわ。


多少のアホでも船乗りにはなれるけど、

嘘吐く奴に船に乗る資格は無い。




それから息子と、

YouTubeを見るときのルールを

もう一度話し合って決め。



親主導ではなく、

息子が自分で考えた、

自分でできそうな

YouTubeを見るときの

ルールと対策。



また破るかも知れない。

うまくいかないかもしれない。




でも、それも含めて息子の成長。



自分を律して、

欲求を理性でコントロールしていくこと。




どこまでも清く、

凛として清廉な人でありますように。


息子の名前に込めた願い。





これって当然のことのようで、

この時代には凄く難しいことなのかもね。





頑張れよ、と夫から言われた息子は、 

「うん」と力強く頷きました。




がんばれ、息子。