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「そういえば、これも少女マンガの名作だよな~」
なんて思って読んでみました。(結構前だけど)
萩尾望都全集の中の「ポーの一族」の部分を購入しました。

しじま的評価 ★★★★☆

主人公は、ヴァンパイアの一族に加えられ、途方もなく長い年月を生きる、永遠の少年エドガー。
彼の愛してやまないもの、それは妹のメリーベル。
けれど彼女を失い、アランを仲間に引き入れてはみたものの、彼の魂はずっと彷徨っている。
お話はいろんな時代に生きるエドガー、メリーベル、アランの物語。

時に楽しかったり切なかったりと、不思議な時間の流れに、結構引き込まれました。

時代はやがて現代にうつり、彼らに関わった人たちの子孫だったり、
彼らを調べる人達が引き寄せられるように繋がっていくんですね。見事です。
最後は、「もういい・・・」と彼は消滅して、やっと長すぎた時を終えるのですが、
なんとなくエドガーは死んではいないかも、という余韻が残ったりします。

永遠の時を生き続ける美少年……なんてロマンチックな設定なんでしょう。
いろんなお話があったけど、学園を舞台にマザーグースの歌をのせたお話とか、
エドガーが記憶を無くしてしまうお話などが印象的です。

萩尾望都さんの作品では、他に「11人いる!」がおもしろかったかな。
映画にもなっていて、ビデオで改めて見たりしたけど、やっぱりおもしろかった!

むかし管野美穂が主演でドラマ化した「イグアナの娘」は、
ドラマはすごく良かったけど、原作のマンガの方は、いまいち…。
ドラマの脚本家はお見事!でした。