何度かお伝えしてます通りいつもちゃんと真面目に書いてるつもりなんですけど、今回は普通に結構真面目です。

後半はいつも通りです真顔






子供への告知って皆さんどうされているんでしょうか

悩ましいところではありますよね。



マルクの日、帰りの車の中で、息子に話をしないとねー、と夫と相談しました。



「そろそろ息子にも言ってやらんとねー。どこまで話そうか」

「そうねー。変に誤魔化したり嘘を言わなくて良いんじゃない?正直にいこう」

「うん、私もそう思う。まぁあれだ、ご飯食べながらサラッと言うわ。お薬飲めば大丈夫なんだよって、あんま深刻にならない感じで。病名伝える?」

「言って良いと俺は思う」

「大丈夫かなぁ?」

「ちゃんと説明してあげれば大丈夫じゃないかな」

「うーんじゃあそんな感じでいくか」



思い起こして書き出してみましたが、なんかこう軽い滝汗

でも我々は結構真剣に考えて会話していたんですよ!

字面だと適当に見えるけども!

ただ、必要以上に深刻にならないように努めてはいた。



で、家に帰って、母が作ってくれていたハッシュドビーフを食べながら、サラッと息子へ告げました。



「ところでさー、息子や」

「なにー」

「ママさ、最近病院行ってたじゃん?お腹痛いって言ってから」

「うん」

「お腹は大丈夫になったんだけどさ、その時やった検査で、偶然別の病気が見つかったのよ」

「そうなの?」

「そうなのよ。で、入院する事になった。まだいつかはハッキリ決まってないんだけど、近いうちに」

「そうなんだじゃあ、お腹痛いののついでにたまたま見つかってラッキーだったんだね」

「そーなの、運が良かった。んで、1週間くらいで帰ってこられるから、大丈夫だよ。お薬飲めば病気を抑えられるんだって」

「それって何の病気なの?」

「えー………白血病。知ってる?」

「知ってる」



息子、顔が強張った。



あ、コレはまずいと思って、何度か同じ話を夫と共にしつこくない程度にしました。


白血病には種類がある事

ママの病気の種類は、お薬で抑えられる事

お医者さんにもそう言われてるんだよ、って事

だから心配しなくても大丈夫だという事


薬がどのようにどれだけの期間効くかは体質次第、みたいな話まではしませんでした。

多くの人が大丈夫だと言っても、そんなん聞いたら不安しかないでしょうし。

それは彼が大人になってその時私がピンピンしてたなら、その後の様々な可能性を含めて話をすればいいかな、と。

その頃になったら、別の治療とか出てるでしょうし。

9歳男児にはちょっと重た過ぎる話なので。



性格的になかなか本音の心配事とかを話すのに時間がかかるタイプなので、サラッと夕食時にこの話をした後、寝る前に彼の部屋でベッドの掛け布団を整えながらもう一度二人で話を軽ーくしました。



「ママが入院したら君にもお家のお手伝いして欲しいから、よろしくね」

「わかった!僕は何やるの?掃除機とかもやる?」

「土日に掃除機、お願いしようかな。階段もかけてね。あとはそうねー、ぴーちゃん(文鳥)のお水変えたりとか、お婆ちゃんのお手伝いとか。ご飯出てくるの座って待ってたら駄目だよ。いつもやってるみたいに、お箸出したりお皿出したりしてちゃんとお手伝いしてね」

「うん、わかってる!」

「ビックリした?」

「うん。ビックリした。……ママ死んじゃうの?」




一瞬答えに詰まりました。




嘘は言いたくなかったんです。

これは、今でも変わらない気持ちなんですけど。


悲観的になっている訳ではなく、薬効くから大丈夫!みんなそう言ってるし!これは今の時代大丈夫な病気!沢山の人からそうやって教えてもらった!という状態で書いてる前提で読んで頂きたいのですが。


私の病状は慢性骨髄性白血病の中でも現状は逼迫したものではなくて、先生からも急ぎの治療が必要な状態ではないと言われていました。

ただ、薬で治療はしていく必要はある、と。


分子標的治療で利用する薬は薬効が高いと言われ多くの人が充分な効果を得られている一方、少ないながらも一定数望んだほどの期間の効果が認められなかった人や副作用で上手く薬を継続していくことが難しい人がいることも事実としてあります。

その薬が果たして私の体にどれほど効くのかは、今時点では何とも言えないんですよね。

多分大丈夫だと思ってますけど。

先生からも大丈夫と言われてますし、このブログでもめっちゃ皆さんから体験談元に大丈夫って言って頂いてますし。


大丈夫だと思うけど、絶対100パー大丈夫だから死にません!は嘘だろうし、嘘言いたくないし、何とも言えんなぁ、みたいになっちゃって。

それで答えに詰まっちゃったんですよね。




「お薬飲めばとりあえずは大丈夫なんだってさ」

「それで治るの?」

「治るって言うか良くなる。病気が進んでしまうのを止める事はできるんだって」

「お薬飲めば、病気が大丈夫になる?」

「そうだね。悪くなるのを止める事が出来る」

「そっか。わかった。白血病って死んじゃうんだと思った」

「テレビかなんかでやってた?」

「うーん良く覚えてないけど。なんかどこかで聞いたことある」

「今すぐ死んじゃうとか無いよ。心配な事他にもある?」

「大丈夫」



胃腸炎体でベッドに長く居た状態がようやく終わってからのこれだったので、子供も不安があったんだと思います。

そんな中での対応としては厳しいかもしれないんですけど、今後の見通しがまるでわからないという状況になった今、彼には少しずつで良いから変わってもらう必要があって。

自分の事は自分できちんとやる、ってのを、改めて今までよりも言っております。



因みにこのやり取りだけ文字で眺めてると、何この子凄い良い子!?!?びっくりみたいな感じに見えますが、彼はなんというか、基本とても小学生男児です。


ズボンとか1日で破って帰ってくる事あります。

お前それ高かったやつだがみたいなのに限って汚したり破ったりしてきます。

トミーヒルフィガーのパーカーを1日で無くして帰ってきた事はまだ許していない。



んで後日、小学校のスクールカウンセラーの先生と話をする機会があったので、この件に関して話をしてみました。

親が身体を壊した時、子供にありがちな思考パターンとして


⬛︎or私、が言う事を聞かなかったせいで、親が疲れて体を壊してしまった、と自分を責める


など、他にも思考パターンはあるようなのですが、自分を責めてしまい不安定になるパターンがいくつかあるそうです。

(後一つ割と重要なの教えてくれたけどわ、忘れでも最終的な結果は自分を責めるってとこに行くらしい)


今回の場合、「死んじゃうの?」と言う発言からみても、白血病に対してネガティブなイメージがかなり強いであろうと予測できる。


息子は理論的に考える部分があるので、今回の件については、白血球は本当はこういう役割なんだけどお母さんの体の中ではこうなっちゃってる、みたいな医学的な知識も交えつつ、薬を飲むと何を抑えられて、どういう効果があるのか、などをロジカルに説明してあげるのがしっくりくるかもしれない、と。

彼の中に理論として落とし込んであげて、だから大丈夫なんだよ、と説明するのが恐らくベストです、との事でした。




んで


子供向けのそういう本とかあります滝汗

無いっすねぇ真顔


みたいな。



資料がないので、頑張って自力で説明しました

甦れ私のシナプス!

中学高校時代、テスト前に一夜漬けで詰め込んだ生物の知識は今ここで輝く為だったのだ!!!



でもきっと、息子にとって一番しっくりきたのは私の説明ではなくこれ。








これのおかげで息子は白血球と赤血球をそこそこ知っており、その辺の説明を省く事が出来ました


「ねぇ白血球って何かわかる?滝汗(ニューロンへ接続を試みるもエラー頻発中)

「知ってる。病気を倒してくれる奴でしょ?」

「あっ、うん、そう!それ!ニヤニヤ


漫画とかアニメって、面白く作ればそれなりの知識をそこそこ得られるんだから偉大です。