先週末のNHKスペシャル
「シリーズ 病への挑戦 第2集 

うつ病克服へのカギ」を観ました。

(10/4日曜日の21:49までNHKOneで観られるようです。)

 

娘が診断されて、そして亡くなってから、

うつ病が脳の病気・体の病気であることを述べている本(※)をいくつか読みました。

わたしの中では「心の病=気の持ちよう」ではなく、「脳を含む体の炎症による病気」だと理解してきました。

そう理解することが、娘と病気を切り離して見ることを助けてくれているように思います。

 

※・マンガ「うつ病は心の弱さが原因ではない」

・「うつ病の原因はウイルスだった」(ヘルペスウイルスがうつ病のリスクファクターのひとつだと判明)

・「疲労とは何か」 この3冊は近藤一博著

・「脳の中の免疫、免疫の中の心」 モンティライマン著 これは難しくてまだ途中


 

今回の番組は、その理解を補強してくれるような内容でした。

自分への備忘録とします。

 

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ご自身もうつ病の経験のある

リリー・フランキーさん、南果歩さんが出演。

 

わたしたちの『心』は、脳の神経ネットワークで作られている。

うつ状態では、シナプスが減少=神経ネットワークが委縮していることが分かってきた。

つまり、うつ病は「顕微鏡で見て分かるような病気」になってきた。

 

リリーさん談

「昔みたいに、うつ病の人に向かって、気持ちの問題とか根性だとかっていうことがナンセンスだってことがはっきりしましたね」

 

認知療法や抗うつ薬で改善するのは、感情や認知に関わる神経ネットワークの委縮が再構築されて症状が改善している事例。(効かないケースもある)

 

では、心理的ストレスはなぜうつ病をひきおこすのか。

ストレスが脳の神経活動を過剰に活発化、神経細胞の異変を警告する物質が放出される。

これが脳の神経細胞を守る免疫細胞ミクログリアに作用すると、ミクログリアは危険に対処するため炎症物質を大量に放出する。これが暴走すると、守るべき臓器=神経ネットワークを攻撃することが分かってきた。

 

また、心理的ストレスだけではなく、

身体で起こる炎症もうつ病の原因のひとつだと判明した。

炎症は脳のバリアを破り、脳内に侵入してしまう。これも要因となる。

つまり、うつ病には身体的な要因が深くかかわっている。

 

心理的ストレス、身体の炎症

 →脳内炎症

 →神経ネットワーク委縮

 →うつ病

 

リリーさん談

「うつ病は、明らかに人間の体の病気なんだ ということですよね。」

↑やっとTVで明言してくれました。

 

後半は、脳内環境を整えることでうつ病のリスクを抑制できる との話でしたが割愛。

 

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娘は、体調が悪くなって色々な検査の結果、免疫系の病気のリスクがあることが分かっていました。

微熱がでていたのも、身体に何らか炎症があったのではないかと理解しています。

脳の病気(体の病気)であるうつ病にかかり、その強い症状が出て、命に係わってしまったと。

 

既存の治療では直すことはできなかったけれど、これから免疫系の新たな知見を元に、

画期的な治療法が見つかってくるのでしょうか。多くの研究者の方の地道な研究が、実を結ぶ日が来ますように。

 

 

また、先日の大阪のフォーラムでは、特に賃貸の場合に、差別的な扱いを受ける事例を改めて認識しました。

理解できないことへの怖さからくる偏見、非科学的で人権を踏みにじるような対応と闘っている方々がいることを知りました。


こういった番組が、

命を落としてしまった人たちとその家族が、うつ病によるよるかどうかに関わらず、他の病気との差別なく大切に扱われるきっかけのひとつになってほしい。


また、今病気と闘っている方への偏見が消え、穏やかに治療に専念できる社会へのきっかけに、と心から願います。