オイルショックの真っ直中に産まれた私。父親は車の塗料などを扱う卸売業。仕入れに苦労し、ゆとりのない日々を送っていたんだと今思います。私の産まれた時に撮った写真が三枚アルバムに貼ってあり、親戚のおじさんが撮ってくれた物だと子どもの時に知りました。赤ちゃん時代を知る貴重な三枚でした。親には一枚も撮ってもらえなかった私。ずっと拗ねてました。
 
 年の離れた従姉のお姉ちゃんが出産したとき、その子の名前が刺繍されているアルバムに、沢山の写真が貼ってあり衝撃を受けました。それからの私の写真に対しての執着は、異常なまでに強い物になりました。
 
 青春時代、結婚式関係、子育ての中で本当に写真を沢山残して来たけど、今は記念に一枚あったら満足かな。やっとバケツが一杯になったんだね。